ゴーマニズム宣言SPECIAL ウクライナ戦争論 小林よしのり (著) 扶桑社 (2022/10/23) 1,540円

帝国主義の時代に“逆回転”する世界――。

日本は戦争の当事国となる覚悟はあるのか?

ロシアによる侵略行為によって始まったウクライナ戦争は、すでに両国あわせて10万人を超える死者を出したという報道も出ている。

開戦当初こそ軍事大国・ロシアが圧倒的優位と見られていたが、戦況は一進一退の膠着状態が続いており停戦への道筋は一向に見えない。

9月の終わりには、ロシアのプーチン大統領が30万人規模の兵士を戦線に追加投入するため部分的動員礼を発令。

銃を携えたロシア軍兵士の監視のもと行われた住民投票を根拠に、ウクライナ東部と南部4州のロシア編入を一方的に宣言するなど、ここにきてなりふり構わず戦争を継続させる姿勢を見せている。

なぜ、プーチンは苛烈な経済制裁を受け、国際社会から孤立してまで、侵略戦争という暴挙に出たのか?

その答えは、ロシアとウクライナのナショナリズムの歴史に深くかかわっている。

この先、プーチンが「ロシア劣勢」と判断したら、そのとき世界は核のリスクと真剣に向き合うことになるはずだ。

そして、ウクライナがロシアに屈したら、次は強権国家・中国によって台湾が主戦場になるだろう。

そうなれば、日本は戦争の当事国にならざるを得ない。

いま、世界は大きな歴史の転換点に立たされており、日本人は覚悟を求められているのだ。

1990年代終わりに、国論を二分する大論争を巻き起こした90万部突破のベストセラー『戦争論』から25年――。

「国家」とは何か? 「正義」とは何か?

漫画家・小林よしのりが「お花畑国家」・日本に再び警告する。

序 章 終わりなき日常は来ない
第1章 ウクライナ戦争と生命至上主義
第2章 ロシアの悪を知らんのか? その1
第3章 ロシアの悪を知らんのか? その2
第4章 ウクライナ・ナショナリズムの歴史1
第5章 ウクライナ・ナショナリズムの歴史2
第6章 ウクライナ・ナショナリズムの歴史3
第7章 戦時国際法を破壊するプーチン
第8章 国際法無視は人類に対する攻撃
第9章 免疫の軍事訓練は国防と同じ
第10章 レイプ軍の伝統 その1
第11章 レイプ軍の伝統 その2
第12章 W徹の妄言
第13章 ドンバス・ロシア支配のカオス
最終章 占守島の戦い

「ウクライナ軍も巻き返してきましたが、今の日本人が同じ危機感を持って自覚を守れるか、先の大戦の日本人意識を思い出して欲しい一冊です、2巻めにも期待です。」

「人がいる限り国を形成するし、国がある限り戦争が起きる可能性はいつでもあるという当たり前の話を改めて認識した上で、各国ごとに外交・戦争に対する考え方がものすごく違うことを改めて痛感しました。」

「佐藤優さんの本をいくつか読んでいますが、その中では絶賛されている鈴木宗男氏や東郷和彦氏がこのウクライナ戦争論では批判されています。佐藤さんの本とは違った視点で見れるのが興味深いです。」


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