夢⇔目標、安心⇔安全、早い⇔速い、一部⇔部分、成功⇔幸福etc.
――これら2つの言葉の違いは何?
国語指導のカリスマが「考える力」を飛躍的に伸ばす方法を独自の視点から具体的に明示。
年齢を問わず、全ての人に役立つ必携書。
ルミネ町田店オススメ
著者累計80万部を超える福嶋隆史氏の最新刊!『思考力がある人のアタマの中身』(大和出版/1,760円)
国語指導のカリスマが、困難な現代に力強く前に進んでいく思考力について一冊にまとめました。
「反対語」こそが思考のカギということが分かりやすく書かれています。 pic.twitter.com/cirVTTkEIP— ブックファースト公式 (@book1st_1996) October 21, 2022
「(以下、第1章より)
以前、求人情報サイト「バイトル」(ディップ株式会社)のテレビCMに、興味深い内容がありました。乃木坂46の齋藤飛鳥さんと白石麻衣さんが話しています。バイトルアプリのメリットを伝えようとしているやりとりです。
齋藤「探すんじゃなくて?」
白石「え・ら・ぶ・ん・で・す!」
というやりとりがあって、最後は、「探すから、選ぶへ」という字幕がついて終わります。
これがこのCMの骨組みです。
バイトルでは、(バイトを)探すのではなく、選ぶんです。
こう言われて、すぐに「ああ、なるほど、それはメリットだな」と思いますか?
正直なところ、「分かったような、分からないような」という感じですよね。
なぜでしょうか。
それは、「探す」と「選ぶ」が、対比になっていないからです。
もっと単純に言えば、反対語になっていないのです。
「探す」と「選ぶ」は、どう違うんだろう?
ちょっと注意深くCMを見ていれば、こういう疑問が自然にわいてくるでしょう。
実は世の中、このように「いや、だからさ、それどう違うのよ?」と問いただしたくなるメッセージが、そこかしこに転がっているのです。
今回のCMは制作者が意図的にやっている(わざと分かりにくくしている)可能性もありますが、一般的には、そういうケースは多くありません。
発信者自身は「これで分かるはずだ」と思っているのですが、受信者にしてみればよく分からない、というケースのほうが多いのです。
「分かったつもり」の情報発信。
何らかの主張を訴えかけようとするとき、この現象は簡単に発生します。
テレビ番組。ネット記事。配信動画。新聞記事。本や雑誌。
打ち合わせ。会議。面接。商談。プレゼン。あるいは単なるおしゃべり。
どこででも生じます。
あなたが発信者になることも、受信者になることも、どちらもあるでしょう。
どうすれば、「分かりやすく」発信できるのか。
「分かりにくい」情報を受信したとき、どうすれば「分かる」のか。
カギは、「反対語」にあります。
とりあえず、先のCMを例に考えてみましょう。
(続きは本書へ)」
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