人生は美しいことだけ憶えていればいい 佐藤愛子 (著) PHP研究所 (2019/3/20) 880円

本書は、怒っていれば元気という著者が

「少しは生きる苦労があったほうがいい。なんらかの苦しみがなくては幸福は生まれてこない」
「人には負けるとわかっていても闘わねばならない時がある」

という座右の言葉を胸に、波瀾の人生を乗り越えて綴った、痛快人生論。読むだけで元気が出ます。

私は心の広い人に魅力を感じる。どんな場合でも鷹揚に笑っていて、むやみに興奮しない、人を大きく許せる人が好きである。

というのも私自身、心が狭くてすぐ興奮するタチなので、人間は自分にないものを持っている人には憧れを抱くものなのだと思う。

その一方で私は「佐藤さんの夕立のような怒り方が大好きです…胸がスーッとします」というような手紙をよく貰う。

とすると、私の大欠点で、多くの敵を作っている「短気」「喧嘩好き」に魅力を覚える人が世間にはいるわけで、それは私にあってその人にないもの(いいたいことがいえない)のためなのである――本文より抜粋

打たれ強くなるには(私の場合幸福の下絵 ほか)
私が思ういい女、いい男(かくあれとは申さず気質の問題 ほか)
人生は美しいことだけ憶えていればいい(楽天的に生きる想像力が大事 ほか)
過ぎし日の対談 今の幸せ 昔の幸せ(お相手 遠藤周作氏)(何が不幸で何が幸せ年中損しているのが幸せのコツ ほか)

著者について
佐藤愛子(さとう・あいこ)

1923(大正12)年、大阪市生れ。甲南高等女学校卒。1969(昭和44)年、『戦いすんで日が暮れて』(講談社)で直木賞、1979(昭和54)年、『幸福の絵』(新潮社)で女流文学賞、
2000(平成12)年、『血脈』(文藝春秋)の完成により菊池寛賞、2015(平成27)年、『晩鐘』(文藝春秋)で紫式部文学賞を受賞。2016(平成28)年、『九十歳。何がめでたい』(小学館)が大ベストセラーとなった。2017(平成29)年、旭日小綬章を受章。
近著に『冥界からの電話』(新潮社)がある。

「90歳の母親の為に購入しましたが大変面白いとのことなので読み終われば私も読みたいと思います。」

「どなたかが読後感想文で、いつも同じようなことばかりと批判されてましたが、私はその反対だと思います。だれもがわかつていて、理解するのに、殆どの人の実際の行動は違う。それこそ、佐藤愛子さんの1番いいたいことだと思いました。愛子さんだからこその、ユ-モアとペ-ソスがいつも魅力です。もつと厳しく書くことを諦めないで下さい。ガンガン言ってほしいです!
亡き母と同じ歳。嬉しいです。」

「高齢者には人気の作家
義母が非常に佐藤愛子という作家に心頭するようになった。
年齢と共に余計に心頭していくのだが、心頭している人の本は読む前から良いものとして頭にあるようだ。
ズバッと言ってくれる性格が好きとか、ハッキリ書いてあることが好きだとか、
義母は、何冊も購入して読んでいるが同じことしか言わない。

すでに何冊読んでも、本質は同じ内容と言う事である。
1冊持っていれば、その1冊の中に佐藤さんの言いたいことは埋もれていると思います。」


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