渋沢栄一 人間の礎 童門冬二 (著) 集英社 (2019/10/18)

今、一番知りたい人物No.1

幕末から明治創成期にかけて八面六臂の活躍をした男──

新一万円札の顔、渋沢栄一 激動の生涯を一気読み。

「日本資本主義の父」、渋沢栄一。武蔵国血洗島村の農家に生まれた栄一は、幕末には過激な尊王攘夷青年となっていた。

平岡円四郎との出会いが彼の運命を変える。

一橋慶喜の家臣となり、その本質を捉えたぶれない判断力と交渉力でめきめきと頭角を現していく。

パリで学び帰国した後は士魂商才を掲げ、明治維新政府で大蔵省の骨格を作り上げた後、実業界に移り、日本資本主義経済の偉大なる確立者、指導者となる。

日本初の株式会社、日本初の銀行、第一国立銀行(現在のみずほ銀行)、東京商法会議所(現在の東京商工会議所)の設立など、その業績は枚挙にいとまがない。

渋沢が設立に関与した会社の数は500以上。

「論語(道徳)とソロバン(経済)の一致」という彼の理念を一貫して実践した生涯であり、精神的なものと経済的なものを両立させたという点で日本第一の人物。

数々の業績を残して日本の資本主義を築いた渋沢栄一が、どのようにして偉人になりえたか、それを彼の前半生にさがして描き出す。

短くて読みやすく、渋沢栄一の人物像を得るのに最適の書。

「資本主義の父渋沢栄一の評伝。尊王攘夷の青年時代を経て慶喜に仕える幕臣となり、パリ万博視察、大蔵省入省までの前半生を描いています。少年時代から商才を発揮する逸話や、慶喜も感心した幕府存続に対する提言などから、若い頃から栄一が卓越した才能を持っていたことが印象付けられます。西郷隆盛や新選組近藤勇ら幕末の志士たちとの交わり、岩崎弥太郎との対比も興味深く読めました。また栄一の中国に対する一貫した尊敬の思いも印象的でした。日本経済にとって渋沢栄一の精神は忘れてはならないものだと確信できました。」

「小説であって小説でないところもあり、よく背景や経緯を通して、渋沢栄一
のすごさがよく分かります。大変読みやすく、一読の価値あり。大河ドラマの前知識本としていいものです。」


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