新装版 子どもの世話にならずに死ぬ方法 俵萠子(著) 中央公論新社(2021/10/18) 1,870円

「老い」をどう生きるか?

どうすれば介護の不安を解消し、子どもの人生を巻き込むことなく死ねるのか――。

母親の闘病と死から老後の自立を考え、五年に亙り約百か所の老人施設を取材。

そこで暮らす人々の肉声を聞いて歩いた渾身のルポルタージュ。

現在の「終活」ブームの先駆けとなった名著が、16年の時を経て復刊。解説/樋口恵子、新装版解説/上野千鶴子

「筆者65歳実母85歳との最後の7年間の実体験を踏まえての5年間で約100ヵ所の
老人施設を取材したノンフィクションである。
人は老いるとどんなことが起こるか、親を自宅に置けない場合、老人ホームに入居でき
ない理由などを具体的に本書では書かれてる。
そして最後の福祉はどこへいった?ではみんなひたすら働き、税金を納めてきた、なの
になんで貯金のすべてを吐き出し、年金のすべてを老人ホーム産業に差し出して死なな
ければならない、「特養」の待機者、一人暮らし要介護5でも待機…母を殴りたい…福祉
に対する苦言を呈してるところが印象的です。」

「将来、ケア付きの施設で子供に迷惑かけずに過ごしたいと思っている私に、本書は思ったような所は無いという現実を突きつけた。約100ヵ所のホームを見て回った実例の数々、入所者の様子から最期まで高所得者は有利と感じた。ホームと言っても多種の形態があるようなので、目と足で探さねば自分の願いは実現しないと切実に思った。」


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