妻・お龍との愛を軸に描く、風野版龍馬伝
「龍さんを斬らはるつもりどすか?」
そんなことしたら、あんたの頭にペストルで穴空けてやる。
一つやない。指の二本も入るような穴を、三つも四つもな。
うちは、やると言ったらやる女やで–
お龍は、胸のうちで言った。
時は幕末。京都七条新地の旅館<扇岩>で働く楢崎龍(りょう)は、勤皇の志士の隠れ家で、土佐の坂本龍馬と出会う。
龍馬はお龍に惚れ込み恋文を送り、後に祝言をあげる。その後日本を駆け巡る龍馬は、お龍に何度も恋文を送り続ける。
そして、寺田屋事件の夜、お龍の機転で、龍馬は間一髪命を救われる。
しかし、近江屋での夜、お龍はいなかった。お龍がいてくれたら、龍馬は間違いなく明治の日本を生きたはずだった。
読了
風野真知雄 お龍のいない夜軽いタッチの坂本龍馬とお龍の物語
作者が後書きで題名について述べてあり、あぁそういうことかと…
(⌒▽⌒)— 黒猫@daily (@bebc444kuroneko) June 24, 2021
龍馬の激動の人生に、お龍はどう絡んでいったのか。
龍馬がお龍に送り続けた恋文の中身はいかなるものだったのか?
「妻はくの一」「耳袋秘帖」シリーズなどで人気を博す風野真知雄が挑んだ、新時代の龍馬伝誕生。
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