黄金の刻 楡周平 (著) 集英社 (2024/2/20) 990円

洋品問屋の丁稚は、いかにして「東洋の時計王」になったのか。

経済小説の名手が贈る、世界的時計メーカー「セイコー」創業者・服部金太郎の一代記。

明治七年。

十五歳の服部金太郎は、成長著しい東京の洋品問屋「辻屋」の丁稚として働いていた。

主人の粂吉は、金太郎の商人としての資質を高く評価し、ゆくゆくは妹の浪子と結婚させ、金太郎を辻屋の一員として迎え入れようとする。

だがそんな思いとは裏腹に、金太郎は、高価ゆえに持つ人の限られていた「時計」に目をつける。

鉄道網の発達により、今後「正確な時間」を知ることの重要性が高まると見抜いていたのだ。

いずれは時計商になりたいという熱い想いを粂吉に伝えるが――。

「GSの正規店にこちらの本が置いてあり、興味が出て購入しました。
面白く一気に読みました。
自分のSEIKOの時計に愛着が湧きました。」

「輸入品に負けない国産の時計をつくりたい、との夢にかけたセイコーの創業者と仲間たちの物語。400ページ近い大作だけど、著者の人物造形とストーリー展開がうまさに魅せられ、1日で読了した。小説として面白いだけでなく、経営を考える本としても有益だ。
主人公の服部金太郎、本書に登場する後藤新平、渋沢栄一など、明治期の卓越した経営者、政治家は、欧米に追い付こうという夢、従業員を大切にするところ、私利私欲をもとめないところなど、皆共通しているのだなぁ、と思った。」

「期待を裏切らない楡周平。
読み応え抜群でした。
偉い人だったのですね、セイコーの創始者は。
しかも商才がすごい。
また、天災で2回も店を失っても、それをバネにして再興する。強い精神力です。
一つ難を言えば、国内ライバルメーカーの事がほとんど書かれておらず、精工舎の立ち位置が良くわからなかったのが残念です。」


(↑クリックするとAmazonのサイトへジャンプします)

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

黄金の刻 小説 服部金太郎 (集英社文庫(日本)) [ 楡 周平 ]
価格:990円(税込、送料無料) (2024/2/20時点)

楽天で購入

 

 

おすすめの記事