ペガサスの記憶 桐島洋子 (著)、桐島かれん (著)、桐島ノエル (著)、桐島ローランド (著) 小学館 (2022/6/15) 1,980円

桐島洋子と三人の子供たちが繋ぐ家族の物語

「この伝記を読めば、なぜ私たちが桐島さんにあれほど熱狂したかわかる」・・・林真理子(作家)

フリージャーナリストとしてマス・メディアで活躍するかたわら、未婚のまま、かれん、ノエル、ローランドの三姉弟を育て上げ、「女性の自立と成熟」の代名詞として女性の絶大なる人気を集めた桐島洋子による、破天荒で波瀾万丈な自伝に加え、三人の子供達が、母への思いを存分に綴った、最初で最後の「桐島家」本格自叙伝。

長年の桐島洋子ファンをはじめ、自分らしく生きることを模索する現代の女性たちに、年代を超えて勇気と元気を与えてくれる1冊。

「大胆不敵で聡明で驚くばかりの行動力。お嬢様育ちで女王様のようでもあり、恋をすると熱烈――」(桐島かれん)
「人間としての母に対する私たちのリスペクトは揺るぎないものです。その絆はどんなことがあっても変わりません」(桐島ノエル)
「現代のシングルマザーたちが置かれている環境も大変ですが、母の生き様が少しでも励みになってくれたら幸いです」(桐島ローランド)

今こそ知りたい! 「桐島洋子」という生き方

「前半の桐島洋子の自伝部分は、圧巻の文章だ。波瀾万丈の人生とはいえ、これだけ読む者の気持ちを高揚させる文章を書けるのはお見事と言うしかない。この自伝は雑誌に連載されていたが、洋子氏が認知症を患ったために中断し、その後の話、そして母への思いを、かれん、ノエル、ローランドの三人の子供達が綴って、一冊の本として出版されたものである。ひとりの女性として奔放に生き、子育ては、自分の背中を見せて、さあ、ついてきなさいという豪快なものであるにもかかわらず、三人の子供達はそれぞれに充実した人生を送っている。子育ての微細に悩んでいる私は、そうか、子育てはこれでいいんだと、まさに目から鱗の本である。コンプライアンスの名のもとに、萎縮させられることの多いいまの世の中に、大きな勇気と感動をあたえてくれる素晴らしい本に出会えた。」

「激動の戦後の昭和を、また人並み外れた行動力を持って型破りに生きてきた桐島洋子さんの人生が静かに終わりに向かっている、それを暖かく支える三人のかつての子豚たち。かつて彼女の本をむさぼり読んで、それなりに社会の抑圧と闘いながらも(そして梯子外し感も味わいながらも)精一杯生きてきた女性達の多くはもう還暦前後。そんな私を含む彼女達にとっては、自分たちの半生を省みる様で、暖かくも胸に仄かに痛みを感じる終わり方でした。「本当、私たち、よく頑張ったよね」って、洋子さんのこの本を読み終えた後に自分に言ってあげたくなります。お勧めします。」


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