世の中にすでに存在する写真に文を添えることで
まったくあたらしい物語が生まれた――
道尾秀介による危険な悪戯
写真から生まれた、道尾秀介初のショートショート集。
読み返すほど深まる――写真と連動する新感覚のミステリー。
フォトミステリー/道尾秀介
写真と連動する50のショートストーリー。
僅か数行の短い物語だけれど、意味がわかるとゾクッとするものも。
このゾクゾク感が本当に好き!
一度読んだだけでは読み解けないものもあったけれど、繰り返し読んでこの世界に浸りたい。 pic.twitter.com/z2VnppTkEv— えり (@BellaNotte_lady) June 21, 2023
(タイトル[一部])
静かな午後
さがしもの
能才
デュロン
つちのうま
今夜
聞いてごらん、と言った女性の肌は濡れていた
何日か経つと静かになった
中身は家の裏に埋めたそうな
弟は野良猫とビーグルのあいだだった
指
髪飾りに見えるのは目だった
いたずら少年は翌朝になって発見された
旅立ち
短いからこそ生まれる面白さに圧倒される「50作品」を収録。
フォトミステリー/道尾秀介
同著者の『いけない』の技法を用いた、アフロの写真を使ったショートショート。
意味がわかると怖い話が多いなか、クスッと笑ってしまうようなものも。タイトルも仕掛けの一部。一部連作となっているので前から順に読むことをおすすめする。
世界平和①②が好き!#読了 pic.twitter.com/VOsDwVbM6m— ステアリン酸@読書垢 (@yogiwanya) June 27, 2023
「ダークな大喜利という感じで、明るい雰囲気の写真を別角度から解釈するのを楽しめる本でした。
写真と短い文章の組み合わせで、ひとつひとつはすぐ読めますが、少ない情報量から何の場面かを考えるので、想像力が鍛えられている実感があります。」「お題の写真から(大体)1ページでミステリー風文章を作ってみた本といった構成。
空白が多く、さっと読みやすい。いくつかは雑学などの他の知識がないと意味が分からないかも。特にひねられてるわけでもなく、淡々と進むだけで個人的にはあまり面白く感じなかった。」
「何が面白いのか?
よくわかりません。
一枚の写真を見て文章の意味を知ろうと試みましたが、私には難しいですね。
断念しました。」
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