第67回 江戸川乱歩賞受賞作。
最侠のヒロイン誕生。
湖上の楼閣で舞い、少女は大人になった。
彼女が求めるのは、復讐か恋か…
各選考委員絶賛。
綾辻行人「論理的に真相を解き明かしていくスタンスにはブレがなく、スリリングな謎解きの演出も◎」
京極夏彦「南宋の密室という蠱惑。武侠小説としての外連。特殊設定ミステリという挑戦。愉しい」
私は愛されていたのだろうか?
問うべき師が息絶えたのは、圧倒的な密室だった。
碧い目をした武術の達人梁泰隆。
その弟子で、決して癒えぬ傷をもつ蒼紫苑。
料理上手な泰隆の養女梁恋華。
三人慎ましく暮らしていければ、幸せだったのに。
雪の降る夜、その平穏な暮らしは打ち破られた。
「館」×「孤島」×「特殊設定」×「百合」
乱歩賞の逆襲が始まった。
桃野雑派『老虎残夢』
第67回江戸川乱歩賞受賞作
サイン本「館」×「特殊設定」×「孤島」×「百合」という文字に惹かれた
どの要素も面白かった
登場人物も魅力的でみんな幸せになってほしい、、、#読了 pic.twitter.com/WAKCi96li3— 無気力∞UVER代官山UNIT9/25昼余韻 (@t_crew11) October 4, 2021
「気を操る武術の達人達が活躍する武侠小説、そして密室殺人というミステリーの題材を組み合わせた非常に珍しい作品です。」
「全体として、近年の乱歩賞作としては良い出来。構成がいい。話が途中から大きくなる展開に期待が膨らむ。時代描写もまずまず。キャラもそこそこ。
謎の提出の仕方は上手い。」「個人的に老虎の死亡原因が肩透かしな印象でしたが、物語の広がりや組み合わせなどはさすがデビューを勝ち取っただけはあるなと思いました。そして、この筆者は人の優しさを書ける方だなあと。これからも楽しみです。」
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