量子で読み解く生命・宇宙・時間 吉田伸夫 (著) 幻冬舎 (2022/1/26) 990円

生命は活動し、物体は形を持ち、時間は流れる。

物質や光の最小単位・量子は、これらのあらゆる現象と関わりを持つ。

だが量子には謎が多く、運動方程式など、私たちが住むマクロ(巨視的)な世界の物理法則が通じない。

その正体すら判別できず、教科書でも「粒子であり波でもある」という矛盾を孕む説明がなされる。

本書では「粒子ではなく波である」という結論から出発し、量子を巡る事象の解明に挑む。

細胞の修復、バラバラに砕けない金属、枝分かれしない歴史……こうした世界の秩序は量子が創っていた――。

日常の見え方が変わる一冊。

著者について
一九五六年、三重県生まれ。東京大学理学部卒業、東京大学大学院博士課程修了。理学博士。専攻は素粒子論(量子色力学)。科学哲学や科学史をはじめ幅広い分野で研究を行っている。ホームページ「科学と技術の諸相」を運営。『明解量子重力理論入門』『明解量子宇宙論入門』『完全独習相対性理論』(いずれも講談社)、『宇宙に「終わり」はあるのか』『時間はどこから来て、なぜ流れるのか?』(いずれも講談社ブルーバックス)、『光の場、電子の海』(新潮選書)、『素粒子論はなぜわかりにくいのか』『量子論はなぜわかりにくいのか』『科学はなぜわかりにくいのか』『この世界の謎を解き明かす 高校物理再入門』(いずれも技術評論社)など著書多数。


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