
自分を知る人が誰もいない場所に逃げ出せるなら、どこでもよかった。
そんな理由で始まった、足かけ三十年以上にわたる、旅から旅への日々。
鞄にはいつも、旅のさなかに起きた出来事と、出会った人々との記憶を書き留める、紙のノートが入っていた。
刻々と移りゆく世界を記録し続けたページから立ち現れる、旅の断章。
『冬の旅 ザンスカール、最果ての谷へ』(雷鳥社)で第6回「斎藤茂太賞」を受賞した著者による、追憶の紀行短篇集。
山本高樹
著述家・編集者・写真家。1969年岡山県生まれ、早稲田大学第一文学部卒。インド北部の山岳地帯、ラダックでの取材をライフワークとしながら、世界各地を巡る日々を送っている。『冬の旅 ザンスカール、最果ての谷へ』で第6回「斎藤茂太賞」受賞。『旅は旨くて、時々苦い』で第5回「旅の良書」選出。『ラダック旅遊大全』で第6回「旅の良書」選出。
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