戦中・戦後の暮しの記録 君と、これから生まれてくる君へ 暮しの手帖編集部編 (編集) 暮しの手帖社 (2018/7/25)

『戦争中の暮しの記録』(1969年刊)から約50年――。

ふたたび暮しの手帖社は、戦争体験の手記を募りました。

今回の募集では、戦中の記録に加えて、戦後の混乱期のできごと、さらに体験したご本人はもちろん、「聞き書き」での投稿もひろく呼びかけました。

2017年3月の募集開始から9月末の締め切りまで、半年間の応募総数は実に2390編。

このなかから110編あまりを選び、編み上げたこの一冊は、庶民の戦中・戦後の暮らしがわかる貴重な記録であるとともに、あの戦争を生き抜いた方からの、いのちのメッセージです。

我々は『戦争中の暮しの記録』から半世紀経ったいま、もう一度訊く。

名もなき庶民が、数十年前のあの日々、どう暮らしたか。

どう生きて、どう死んだのか。

君にそれを知ってもらいたい。

君の後に生まれる者のために、そのまた後の者のために、この新たな一冊を、残しておいてほしい。

「私自身昭和25年1950年の生まれなので、今にして振り返れば、戦後間もない雰囲気はよく覚えている。この本は、その直前までの時代の体験や聞き書きがまとめられたもので、簡単には読み進められない。数ページずつ、何日もかけて読み終わった。
極限状況の中でよくぞ生き延びられたと感服する一方、亡くなられた方々のことにも思いを馳せる。長く広く読み継がれてほしい本です。」

「太平洋戦争を経験した人も戦後70数年が経ち生存者は少なくなっている。そんな中、戦中戦後を生き抜いた方々の記録を綴った本に感動しました。君とこれから生まれてくる君へと副題が付けられている。この言葉に反戦のメッセージを強く感じた。戦争は何も解決しないし、復讐心だけを再生産する。そして、戦争を起こした為政者は、我々の背後に隠れ生き延びる。」

「図書館で借りて読んだ時にとても感動し、やっと購入することができました。私の手持ちのお金では少し高かったので、中古品を購入致しました。綺麗で読みやすくて嬉しいです。この本はとても素晴らしいです。私が亡くなるまで、手放すことはないと思いますし、宝物になりました。色々な方々(特に戦争を知らない方々)の元に届いたらいいなという気持ちです。20代の者として、強くそう思います。生きたくても生きれなかった時のことを想うと、とても悲しいですが、生きれるのに死にたくなる今の時代も悲しいなって、改めて考えさせられました。戦死された方々が、安らかに眠れていますように。」


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