
青春は気まずさでできた密室だ――。
今、最注目の若手ミステリー作家が贈る珠玉の短編集。
始発の電車で、放課後のファミレスで、観覧車のゴンドラの中で。
不器用な高校生たちの関係が、小さな謎と会話を通じて、少しずつ変わってゆく――。
ワンシチュエーション(場面転換なし)&リアルタイム進行でまっすぐあなたにお届けする、五つの“青春密室劇”。書き下ろしエピローグ付き。
「早朝始発の殺風景」
早朝始発の列車でなぜか出会った同級生(あまり仲はよくない)の思惑はどこにある――?
男女の高校生がガラガラの車内で探り合いの会話を交わす。
「メロンソーダ・ファクトリー」
女子高生三人はいつものファミレスにいた。いつもの放課後、いつものメロンソーダ。
ただひとつだけいつも通りでないのは、詩子が珍しく真田の意見に反対したこと。
「夢の国には観覧車がない」
高校生活の集大成、引退記念でやってきた幕張ソレイユランド。気になる後輩もいっしょだ。なのに、なぜ、男二人で観覧車に乗っているんだろう――。
「捨て猫と兄妹喧嘩」
半年ぶりに会ったというのに、兄貴の挨拶は軽かった。いかにも社交辞令って感じのやりとり。でも、違う。相談したいのは、こんなことじゃないんだ。
「三月四日、午後二時半の密室」
煤木戸さんは、よりによって今日という日に学校を欠席した。
そうでもなければ、いくらクラス委員だとしても家にまでお邪魔しなかっただろう。
密室の中のなれない会話は思わぬ方にころがっていき――。
「エピローグ」
登場人物総出演。読んでのお楽しみ。
文庫版『早朝始発の殺風景』、集英社文庫から明日20日発売です。青い表紙が目印です。ドラマ化帯もついてますので書店でご確認くださいませ。#早朝始発の殺風景 pic.twitter.com/oROiimp9UO
— 青崎有吾 (@AosakiYugo) January 19, 2022
「さすが本格モノを手掛ける作者さんだけあって、ふつうの青春感あふれる文体の中で繰り出されるあざやかなロジックはお見事です。個人的に好みの文体なので、似た雰囲気のシリーズ、出してほしいです。」
「ワンシチュエーション、リアルタイム進行で、しかも伏線密度とその回収が異常な高みにあり、見事な出来栄え。青崎は短編も切れ味がいい。この私鉄沿線の青春ミステリー、是非続いて欲しいところだ。」
「5組の高校生たちのちょっとした推理のお話。こんな推理ができるなんて賢いな。今時の高校生活ってこんなの?いやいやおじさん小説家のそれっぽい創作かな。ほのぼのとしてそうで、最後のエピローグで、えっと思わせる。本当にやっちゃたんだ。5編の登場人物たちが、ちょこっと最後に顔を出すのはご愛敬。」
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