『世界から猫が消えたなら』『億男』『百花』の川村元気が贈る、2年半ぶり圧巻の心震わす最新長編。
小鳥店を営む檀野家の穏やかな日常は、ある日突然終わりを告げた。小学生の息子が通り魔に殺されるという凄惨な事件によって。
「息子さんのために、歌わせてください」。
悲しみに暮れる檀野家に、不思議な聖歌隊がやってくる。
訝しむ父をよそに、母と娘は、歌うことによって次第に心を取り戻していくが……。
次第に明かされていく家族3人の秘密。
ラスト20ページの戦慄。
そして、驚くべきフィナーレ。
震えるほどの感動が待つ、著者渾身の飛躍作。
つぎのダレハナ火曜日のゲストは川村元気さん。「神曲」読み始めたら止まらんかった。。毎回ゲストの著書はどれも面白くて、読むきっかけとなるご出演に感謝です?? pic.twitter.com/AXzNQbXRnR
— 堤映月 放送作家 (@otsukisankirari) November 28, 2021
「今まで読んだ著者の作品の中で文章も進化を感じ、物語としても、一番面白かったです。
冒頭の凄惨な事件から引き込まれて、一気読みしました。登場人物(3人家族)の誰に気持ちを乗せるかで読み方がかわります。私は最初は娘の章が好きでしたが、二、三日たつと、じわじわと、ラストの父親の行動と台詞が頭に残り、リフレインしてきました。映像で見てみたい作品です。」「帯に書いてあるように、ラスト20ページで何が起こるのか!?と期待しながら読み進めたが、さほど驚く展開でもなく拍子抜けした(←個人の見解です)。
ただ読みやすい文体で、かつ章ごとに主人公が変わっていくので飽きずに最後まで一気に読めた。
犯罪被害者の置かれる理不尽な状況とカルト宗教、というテーマも、誰の身にも起こりうる問題なので、比較的間口の広い作品だと思う。」「ダンテの神曲から、地獄・煉獄・天国に向かう様をカルト宗教を通し描かれている。
冒頭通り魔で息子を喪失するが、その後はダラダラと話が進み、私には退屈だった。
もっと狂気じみた要素を入れたり、サスペンスの要素が欲しかった印象。
え、終わり!?と私は感じました。
やっぱり、最後の〇〇ページが…みたいな書評のある本は苦手です。」
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