夢の島 大沢在昌 (著) 集英社 (2021/11/19) 1,155円

24年音信不通だった父の謎の“遺産”。

無限の富を生み出す遺産を巡り、人々は騙し合い、殺し合う……。

著者初期ミステリーの傑作、復刊!

「大沢作品のど真ん中といえる内容。登場人物もゲイ、ホステス、やくざ、麻取などおなじみだ。解説に現役刑事が「大沢作品はよく取材をしてる」とか、麻取のことも「きちんと取材されている」と書かれている。だから「新宿鮫」をはじめリアリティが生まれるのか。主人公、ホステスの恋人、ゲイの友人という三角関係も面白い。大沢作品だなあと感じる。本作品は主人公が一人称で語っているが、軽いタッチの語り口ではじめ、おや?と思ったが、すぐ引き込まれた。」

「2歳で別れてから24年もの間音信不通で生死さえ不明だった父の秘密とは。
父の死を知らされたときから、普通の若者だった信一の生活はすべて変わってしまう。父は一体何を遺して死んだのか。父の遺した秘密を求めて不穏な動きを見せる人間たちは何を求めているのか。
作者の初期の作品を思い出させるような軽い文体の作品。主人公がまだ26歳で売れていないカメラマンということで、こういう雰囲気にしたのだろうが、話はテンポよく、登場人物も皆魅力的だ。
それにしても、作者の本にでてくる女性は、ホステスとか風俗とか水商売関係ばかりのような気がする。それ以外は芸能界と不良高校生かな?一般企業勤務OLとかいないのね。別に作品の良し悪しには関係ありませんが、ふと思いました。」

「私はこの本を読むまでは大沢存昌の本は読んだ事がありませんでした。名前は知っていたのですが。そしてこの本を買ったときが新幹線に乗る前で「暇だし、本でも買うか。」と手に取ったのが本書でした。
新幹線に乗っていたのが2時間30分間でしたが、結局、家についてもこの本を読み続け、一日で読んでしまいました。私の読書習慣というのは夜寝る前にちょっと読むだけでしたが、この本はその記録を大幅に破ってしまいました。」


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