殺しへのライン アンソニー・ホロヴィッツ (著)、山田蘭 (著) 東京創元社 (2022/9/12) 1,210円

累計19冠獲得 90万部突破。

〈ホーソーン&ホロヴィッツ〉シリーズ最新刊。

著者ホロヴィッツと探偵ホーソーンが挑むのは、文芸フェスで起きた奇妙な殺人

『カササギ殺人事件』の著者による最高の犯人当てミステリ。

『メインテーマは殺人』の刊行まであと3ヵ月。

プロモーションとして、探偵ダニエル・ホーソーンとわたし、作家のアンソニー・ホロヴィッツは、初めて開催される文芸フェスに参加するため、チャンネル諸島のオルダニー島を訪れた。

どことなく不穏な雰囲気が漂っていたところ、文芸フェスの関係者のひとりが死体で発見される。

椅子に手足をテープで固定されていたが、なぜか右手だけは自由なままで……。

年末ミステリランキング完全制覇の『メインテーマは殺人』『その裁きは死』に続く、ホーソーン&ホロヴィッツシリーズ最新刊!

「核心の謎が解けるのは最後の50頁なので、もしも最後の50頁の入り口に「読者への挑戦」が出ていて、そこまでの400頁にひたすら線を引いて読み返せば、真相にたどり着けたかもしれない。しかし、それよりも、先が読みたい。」

「オルダニー島で開かれる文芸フェスに参加する作家たち。日本では聞かないが、欧米ではよくあることなのだろうか?主人公のホーソーンとホロヴィッツの他は、ジャンクで高カロリーな料理本を出しているマーク、その若い助手のキャサリン、盲目の霊能者エリザベスとその夫のシド、絵本作家のアン、詩人のマイーサ。島に着いたその晩、スポンサーで大金持ちだが、傲慢で、嫌味たらしくていけすかないチャールズに出会う。死亡フラグ立っている。そして島には送電線を通す計画があり、賛成派と反対派に分かれていた…小さな違和感の伏線が見事に回収されていくのは心地よかった。次回作に向けてホーソーンの過去の秘密を小出しにしておくことも忘れない、サービス精神にあふれた作者である。1番驚いたのは、ホーソーンの年齢が39歳だったこと。50代くらいを想像していたので、若かったんだと。」

「分かってみれば何という事もないオチの様な気がしますが、構成が自然な流れで最後まで一気に読んでしまう魅力がある作品ですね。あまり謎ときは考えず展開を楽しむ読み方で読みましたが、最後は納得でした。
そしてホーソーンの何とも言えない魅力。ホームズとワトスンの様な探偵と相棒の関係ではない不思議な距離感。たまにやきもきしますがすごく新鮮です。そろそろホーソーンの過去もちらほら見えてくるようになり、今後の展開がとても楽しみです!」

「2度読み返すと誰かはわかるが、How and why done itはわからなかった。後書きにあるように、情報提供が巧み。小さな謎解きが大きな謎解きにつながる復層構造をなしていて、チャレンジしがいがある。ゲームのようだ。面白かった。」


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