あの夏、ぼくは勇気を手に入れたーー。
爽やかな感動が止まらない!
少年たちの成長と小さな恋を描く、百田版「スタンド・バイ・ミー」。
小学六年生の夏。ぼくと健太、陽介は、勉強も運動もできない落ちこぼれ。
だが『アーサー王の物語』に感動したぼくの発案で、三人で「騎士団」を結成。クラスメイトにからかわれながらも、憧れの美少女、有村由布子をレディとして忠誠を誓う。
彼女を守るため、隣町で起きた女子小学生殺害事件の犯人探しを始めたが――。
あの頃のみずみずしい思いが蘇る、ひと夏の冒険を描いた最高の少年小説。
【文庫】本日は新潮文庫の発売日🌻
注目の新刊が多数発売ですのでしばし連投おつきあいください🌠
百田尚樹さん『夏の騎士』
小学六年生の夏。勉強も運動もできない落ちこぼれの3人が『騎士団」を結成する。憧れの美少女を守るため隣町で起きた女子小学生殺害事件の犯人探しを始めたが――。R・T pic.twitter.com/BkL0aqmFV5— 紀伊國屋書店 梅田本店 (@KinoUmeda) July 28, 2021
「これは、誰にとってもかけがえのない少年時代をテーマとした作品である。
さて、少年時代をテーマとしたものなら、例えば歌なら陽水だろうが拓郎だろうが「帰り来ぬ夏の日々」を歌いあげて切ないに決まっている。しかし、百田さんの描く少年時代の日々、そしてその後は、私の予想とは一味違った!帰国子女の美少女への憧れ、秘密基地、未だ犯人が分からない殺人事件、一人のレディに愛と忠誠を誓う「騎士団」の結成、と始まれば「過ぎゆく夏の日々への郷愁満載」とその気に浸りつつ読み進んだ私。
これは「スタンドバイミー」を思わせるストーリーと思いきや、百田さんは人を驚かせる事が楽しいという作者なのだろう・・・。勿論、本書は友情物語には違いないのだが、その予定調和をラストでまんまと覆し、読者を一級のエンターテインメントの百田ワールドへと導くのであった!
そして、読者に「勇気」について考えさせる作品だと思う。余談・本書にも初恋が描かれているのだが、それはそれ、少年の日の初恋の美しさ、崇拝者に囲まれた女性の実態を知った少年の悲しみ、そのような文学に接したい方々は、ツルゲーネフの「初恋」でもお読みください。」
「初めの方はどうと言うこともなし。最後まで読みきって感動が訪れる。自分の少年期がよみがえる、大人にこそ読んでいただきたい作品。」
「我らが愛すべき百田尚樹氏が、これからも書いてくれるとする明らかな根拠はない。敢えて言えば、「最初から最後まで読んでの感触」だけ。それでも、 百田さんの小説家引退表明は額面通り受け取れない、と多くの人が思ったのではないか。ネタばれを恐れずに書けば、作者自身が思い描いてきた、「(自らを通して)日本人のヒトの良さ」、色々なことがあっても「頑張ってきた日本人」。そのような日本人観・人生観を込めた、素敵なファンタジーだ。その意味で自伝的小説のように映る。それに加えて、日頃おっしゃる「日本人に生きる希望を与える。そのような作品」が完成した??そして小説家・百田尚樹としてのデビュー作「永遠のゼロ」が、大東亜戦争等々を経て、昭和から平成へと生き抜いた日本人を描いたものであることと、きっちり繋がる。
《気持ち的には「永遠のゼロ」の完結編か??》」
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