「攻めた失敗」20例でわかる成功への近道
すごい会社も派手に「失敗」していた!
アップル、グーグル、アマゾン、任天堂、ソニー、トヨタ、etc……グローバル企業20社の「失敗」事例をイラストと共に徹底解説。
ベストセラー『世界「倒産」図鑑』の著者が贈る、トップ企業の「失敗」をあなたの「成功」に変えるケーススタディ集。
世界「失敗」製品図鑑
荒木博行
地獄への道は善意で敷き詰められている
マーケティングの本質はデータの豊富さや社内的な正しさにあるのではない。
絶えず変わり続ける顧客に関心を持ち続けることにある。
失敗したことからの学習をどれくらいスピーディーに行うかが企業とその後の成長を形作る。— arz (@arz95437461) December 2, 2021
『世界失敗製品図鑑』20事例のラインナップ
- アマゾン/ファイアフォン 自社が描いた将来像を重視しすぎて失敗
- フォード/エドセル 社内的な正しさを追求して失敗
- コカ・コーラ/ニュー・コーク 適切なコミュニケーションができず失敗
- フェイスブック/フェイスブック ホーム 無理なチャレンジを仕掛けて失敗
- グーグル/グーグルプラス 企業側の戦略を優先して失敗
- ファーストリテイリング/スキップ 「プロダクトのレンズ」を外せず失敗
- マイクロソフト/ウィンドウズフォン 初期段階の出遅れを挽回できず失敗
- 任天堂/Wii U 理想を追求しすぎて仲間を作れず失敗
- NTTドコモ/NOTTV 成功体験にとらわれて失敗
- ナイキ/ゴルフ用具事業 強みを活かせない隣接市場に参入して失敗
- 東芝/HD DVD 最初のシナリオを修正できず失敗
- セガ・エンタープライゼス/ドリームキャスト
- セブン-イレブン・ジャパン/セブンペイ 「自社だけが特別」思考に陥って失敗
- ソニー/AIBO 経営陣の事業尺度に合わず失敗
- ネットフリックス/クイックスター 反対意見が言いにくい空気に気づけず失敗
- サムスングループ/サムスン自動車 経済危機に見舞われて失敗
- ゼネラル・エレクトリック/プレディックス 顧客の準備が整わず悪循環に突入して失敗
- アップル/ニュートン 主要事業の不調で無理な勝負を迫られ失敗
- モトローラ/イリジウム 「課題の賞味期限」が見極め困難に陥って失敗
- トヨタ自動車/パブリカ 高度経済成長期のスピードについていけず失敗
本日付の日経新聞Deep Insight「早すぎた日産リーフ」にて、拙著『世界「失敗」製品図鑑』を引用いただいています。びっくり!ありがとうございます。 pic.twitter.com/ClJl9y9g6g
— 荒木博行 (@hiroyuki_araki) November 30, 2021
「『世界倒産図鑑』に続く本書。失敗事例ということで、前作よりも知っている事例が多く、興味深く読んだ。
失敗に至るまでの経緯と原因、その失敗からの学びが、非常にわかりやすく書かれている。著者のイラストも、いい味を出している。
事例中もっとも印象深かったのは、ファーストリテイリングの野菜事業。
失敗して撤退したが、その後のストーリーが良かった。事業責任者だった柚木氏はその後、ファーストリテイリング子会社となったジーユーの社長として大成功をおさめるが、その際には野菜事業の失敗で得た教訓を活かしたのだとか。著者との対談でその話が出てきたとのこと、この事例を知れただけでも、本書を読む意義があると感じた。」「負けに不思議の負けなしというか、見事にやらかしてくれています。後知恵とはいえ、結果を知っているだけにその原因はうなずけるものばかりですが、当事者になれば冷静な判断は難しいのでしょうね。あとは撤収を見事に行うかどうか。現在、リアルタイムで気になっているにはバルミューダフォンと楽天モバイルです。この本のどの章に入るのか、はたまた奇跡が起こるのか。楽しみです。」
「名高い超大手企業が満を持して鳴り物入りで世に送る製品がハズレになり、誰も考えたことすらなかった悲惨な終幕を迎えることは、ドラマ性のあるストーリーだけでなく、最高の教科書でもあります。
毎日手元の状況ばかり見て、歴史を遡って今企画しているものをより高い視点で点検しないと、一見すべて決定が合理的が下されたに見えても、知らないうちに戦略的な欠陥になり、過去と同じな過ちが繰り返される可能性が高まります。そういう意味では、すべての商品戦略企画担当(特に大手企業)にオススメできる本ではないかと。」
|