スポーツ選手のためのアドラー心理学 内田若希 (著) 大修館書店 (2021/8/20) 1,980円

アドラー心理学とスポーツ心理学のエッセンスを融合させて、スポーツ選手の心を整え育む方法を紹介。

「アスリートはアスリートである前にまず人間なのだ!超人的な努力を重ねることが「当たり前」と思われがちなアスリートに対する、著者の深い愛情が感じられる。

アドラー心理学の出版物は、他のアドラー本からの”摘み食い”や自身の著作の”焼き直し”が多いが、本書はgrass rootsである。またウィリアム・ジェームズやマーティン・セリグマンなどアドラー以降の心理学者との対比も怠っていない。

アドラー心理学は精神的な健常者を対象としている。知的障害や精神疾患がある場合、残念ながら適応は難しい。本書はその点にも言及しアドラー心理学の適応限界もきちんと伝えている。また全体論、目的論などアドラー心理学に固有な概念も丁寧に説明している。

アスリートのみならずアドラー心理学をこれから学ぼうとする人にも大変適した良著だと思う。」

「心理学…というと小難しいイメージがありましたが、わかりやすい例えが多く理解しやすかったです。
3章はかなりひきこまれて一気読みでした。「感情を用いた他者のコントロール」「自分のメガネ」「褒めると勇気づけ」など、親子や友人などの関係にも活かせるヒントが詰まっていました。
アドラー心理学に興味があるけれど、難しい本はちょっと…という人は、一読の価値ありだと思います。

ちなみに、個人的には3章でたくさんの気づきを得られて、あまりにグッときて泣きそうでした。ステキな気づきをもたらしてくれたことに感謝です。」


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