現在もシリーズが放送され人気を博す、戦後日本の大衆文化を代表するコンテンツである『ウルトラマン』。
作品内でウルトラ兄弟たちはこれまで誰を守り、何と戦ってきたのか。
上原正三や田口成光、鈴木清、山際永三ら、作品に関わった脚本家や演出家、映画監督にインタビューをして、『ウルトラマン』や『セブン』『タロウ』などの制作現場で「正義」の物語がどう紡がれたのかに光を当てる。
予算やスケジュールの都合、外部からの要求、視聴者の期待――映画からテレビへという大きな変化のただなかで、制作者たちが「テレビで物語を紡ぐこと」の意義を自問し思考し続けて、ウルトラマンが守る日常を作品ごとに作り上げたプロセスをたどる。
今日、いや、もう昨日か。読売の日曜版の投書欄より。ウルトラマンのチャックが見えて、気になってしまった母親と6歳の子供の会話。「ウルトラマンの中には何が入っていると思う?」「正義!」 ……なんか、オレ、恥じ入っちゃったよ。
— 赤城毅/大木毅 (@akagitsuyoshi) February 20, 2011
もう一つの特撮人気作品である『仮面ライダー』も参照しながら『ウルトラマン』シリーズの変遷を追い、文化を紡ぐ人々の営みと現場の葛藤から戦後日本の時代性をも照らし出す。
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