表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬 若林正恭(著) 文藝春秋 (2020/10/7)

第3回斎藤茂太賞受賞! 選考委員の椎名誠氏に「新しい旅文学の誕生」と絶賛された名作紀行文。

飛行機の空席は残り1席――芸人として多忙を極める著者は、5日間の夏休み、何かに背中を押されるように一人キューバへと旅立った。

クラシックカーの排ガス、革命、ヘミングウェイ、青いカリブ海……「日本と逆のシステム」の国の風景と、

そこに生きる人々との交流に心ほぐされた頃、隠された旅の目的が明らかに――

落涙必至のベストセラー紀行文。

特別書下ろし3編「モンゴル」「アイスランド」「コロナ後の東京」収録。

いざキューバへ!

ぼくは今から5日間だけ、灰色の街と無関係になる。

ロングセラー傑作紀行文

書下ろし新章

モンゴル/アイスランド/コロナ後の東京

俺は誓いました。

あなたのように生々しく生きていこうと。

「最初、普通に文章上手だなぁ?とか頭いいなぁ?と思いながら、もちろん面白いし楽しく読み進めていましたが、最後は本当に感動しました。
読み終わった後、良いもの読んだなぁという気持ちに包まれました。
写真もたくさん入っていて良かったです。」

「未来人か宇宙人かのような感性を持っている若林が日本に生まれて着飾らずにいまの自分の心のなかを素直に書きつづったのが、この作品。
ラストはまるで映画だ、めまいさえ感じるくらいに。読む人によって評価は変わると思うが、名作である。」

「若林さんの文章が以前から好きなので、遅ればせながら購入して読んでみた本書。
レビューを見ていたので構成の予想はついていましたがそれでも引き込まれ終盤では最近無かったほど泣いてしまいました。
文章は丁寧に情景や感情を描写していて一緒に旅に出ている気分になれます。
キューバの社会主義と現代の日本との対比もわかりやすく面白く、旅行記としても大変楽しめましたが、旅で自身と向き合い、出会ったものや得たもの、自分から表出したものを持って東京に帰ってくる著者の力強さに心打たれました。現代日本の、特に東京で戦っている人の胸に突き刺さる1冊です。」


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