今日こそ……言うぞ! この一言を! !
――せっかく書い小説を誰にも読んでもらえない“売れない放送作家”の、笑いと切なさがクセになる、そして最後にジーンとくる、“ちょっとだけ成長”の物語。
放送作家の緒方は、長年の夢だったSF長編小説をついに書き上げた。
渾身の出来だが、彼が小説を書いていることは、誰も知らない。
――眠る妻の枕元に、原稿を置いた。気づいてもらえない。
――芸術家になった後輩を呼び出した。逆に、彼の作品の感想を求められる。
――仕事仲間のディレクターに的を絞った。仕事の悩みを相談される。
――初恋の女性から連絡がきた。お願いする前に、“お願い”された。
誰かに、読んでほしい。誰でもいいから、読んでほしい。読んでほしいだけなのに!
誰に会っても、自分の話を切り出せない。気づくと、相手の話を聞いてばかり。
はたして、この小説は、誰かに読んでもらえる日が来るのだろうか!?
笑いと切なさがクセになる、そして最後にジーンとくる。“ちょっとだけ成長”の物語。
著者について
1978年1月10日生まれ。名古屋で活躍中の放送作家。16歳(高校1年)のときに名古屋よしもとから芸人デビューするが、2000年に芸人引退。22歳で放送作家に転身。
いよいよ明日、小説『読んでほしい』が7月7日に発売されます。コロナ禍で打ち合わせは全てzoomでした。先日編集者の袖山さんとお会いしたとき「初めまして」とお互いご挨拶したとき不思議な気分でした。
普段の世界とは違う状況の中、様々な方の力を借りながら一生懸命作った作品です。— おぎすシグレ (@ogisushigure) July 5, 2021
「今現在の作家さんの等身大の心情を描いた、エッセイに近い小説でした。
そのまま脚本として使えそうな雰囲気なのは、放送作家さんだからなのかな。
ほぼ作り事ではない物語だろうと想像できる内容。
NHK名古屋でドラマ化されると良いですね。」
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