読んでほしい おぎすシグレ (著) 幻冬舎 (2021/7/7)

今日こそ……言うぞ! この一言を! !

――せっかく書い小説を誰にも読んでもらえない“売れない放送作家”の、笑いと切なさがクセになる、そして最後にジーンとくる、“ちょっとだけ成長”の物語。

放送作家の緒方は、長年の夢だったSF長編小説をついに書き上げた。

渾身の出来だが、彼が小説を書いていることは、誰も知らない。

――眠る妻の枕元に、原稿を置いた。気づいてもらえない。
――芸術家になった後輩を呼び出した。逆に、彼の作品の感想を求められる。
――仕事仲間のディレクターに的を絞った。仕事の悩みを相談される。
――初恋の女性から連絡がきた。お願いする前に、“お願い”された。

誰かに、読んでほしい。誰でもいいから、読んでほしい。読んでほしいだけなのに!

誰に会っても、自分の話を切り出せない。気づくと、相手の話を聞いてばかり。

はたして、この小説は、誰かに読んでもらえる日が来るのだろうか!?

笑いと切なさがクセになる、そして最後にジーンとくる。“ちょっとだけ成長”の物語。

著者について
1978年1月10日生まれ。名古屋で活躍中の放送作家。16歳(高校1年)のときに名古屋よしもとから芸人デビューするが、2000年に芸人引退。22歳で放送作家に転身。

「今現在の作家さんの等身大の心情を描いた、エッセイに近い小説でした。
そのまま脚本として使えそうな雰囲気なのは、放送作家さんだからなのかな。
ほぼ作り事ではない物語だろうと想像できる内容。
NHK名古屋でドラマ化されると良いですね。」


(↑クリックするとAmazonのサイトへジャンプします)

 

おすすめの記事