ブレイク必至!
今!40代の本好きが注目する女性作家
”助けて。一生のお願いだから”夜明けの牛丼屋。バイトの岩田が眠気と戦っていると、派手な女が転がり込んできた。
懇願する彼女に一体なにが!?(「四百三十円の神様」)
動物病院に立派な刺青を入れた老人がやってきた。
クセのある彼は弱った拾い猫を次々と連れてくる。
だが、彼は急に姿を見せなくなり、心配した獣医が彼の家を訪ねると!?(「いれずみお断り」)
心を揺さぶる、注目女性作家の珠玉短編集。
115冊目「四百三十円の神様」加藤元
全7話からなる短編集
気恥ずかしさから素直に感情表現ができない不器用な大人達が多数登場している。
驚くことに著者がモデルとなった話が多く、中でも、おとぎ話をBL絡みに解釈していく「腐ったたぬき」には多いに笑わせてもらった。 pic.twitter.com/EnylNoui2r— 前園@読書垢 (@YocchanMaezono) June 12, 2020
「どこにでもいそうな登場人物。…なんだけど、やっぱりちょっとだけ自分なりのこだわりや、過去の闇がある。あるいは、思いがけない奇縁で不可思議な出来事や人物に遭う。
どちらかというとダメな人、うまくいってない人が多く登場する。その人たちに解決や逆転は起きないけれど、でもそれでいいじゃない、と肯定するような描き方である。
作品の魅力をうまく語れないけれど、読んで良かったという温かみが残る。」
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