人は亡くなる瞬間、本当に人生の走馬灯が見えるのか?
人は亡くなる瞬間、何が見えて、誰を思い、何を感じるのでしょうか?
生まれたときからのことが、走馬灯のように駆け巡るってのは本当なんでしょうか。
自分が死ぬ瞬間、何を考えるかはそのときが来るまでわかりませんが、ある男性が亡くなる瞬間の脳波を取ることができたという興味深い研究レポートが公開されています。
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EEG(脳波計)を使用
Frontiers in Aging Neuroscienceで公開されたレポートによれば、亡くなったのは87歳の男性。
転倒による脳内出血により病院に搬送。
手術が行われ、2日間は容態が比較的落ち着いたものの、脳卒中が起きたことでEEG(脳波計)を使用。脳波モニタリングすることとなりましたが、その途中で男性の心臓は停止。
本人が残した蘇生処置不要という意思と家族の希望から、追加処置はせずに男性はそのまま亡くなりました。
ただ、男性が命を終えるその瞬間までEGGが設置されていたことで、結果として医学的に非常に有益なデータが収集されることとなりました。
死にゆくとき、人の体や精神には何が起きるのかという研究は古くからあるのですが、実際にデータを取るのは困難。
今回の偶然とはいえ取得されたデータは、人間が亡くなる瞬間をEGGで計測した初データとなったようです。
走馬灯は死ぬ瞬間に過去の記憶を遡って生き残る方法を探しているとかいう説あったよね
— Suiren (@SuirenYenxi) February 23, 2022
どうやら本当に走馬灯が見えるみたい
データを解析して最も興味深いのは、走馬灯が見えるというのはどうやら本当らしいということ。
心臓が停止する前後で、学習や記憶に関係するガンマ波が上昇していたのです。
また、脳波の動きを見ると、記憶を思い出すときには、夢を見ているときと似たパターンであることもわかりました。
研究レポートでも、死に際に人生を振り返るというのを裏付けるような脳波の動きだと表されています。
もちろん、このレポートはひとりの男性の脳波データの話。それも脳卒中を起こしたケース。
死ぬ瞬間の脳波はみんなこうなんですと言える研究ではありません。あくまでもいちデータ。
でも…、それでもこの世を去る瞬間、やっぱり人は生まれてからのことを思い出すんだと思うと、ちょっと素敵だと思いました。
いちデータでも、電気を消すみたいに一瞬で暗闇になるよって言われるよりいいよね。
あと何十年も先、死ぬ瞬間の走馬灯に淫夢が混じってると思うと笑える
— テンドラ (@TakuyanoS3000) February 18, 2022
ネットの声
「昔右折時に、自動車同士の正面衝突事故になってしまったことがあります。かなり激しい正面衝突だったので、怪我をして救急車で搬送され、車は両方共に廃車になりました。事故になってしまうのを認識し、実際に衝突するまでの短時間に死も覚悟しましたが、その死を覚悟した短時間に全く忘れていた記憶を含め色々な記憶がまさに噴き出すように思い出されました。後になって思い返してみて、事故になって死にそうな危機的な状況に追い込まれたときに、大脳が過去の経験から生き残るための方法を検索したのではないか、と推測しています。これも人生の走馬灯の一つでしょうか?何か自分の人生についての種々の記録を画像で一度に本当にたくさん見させられたような感覚で、全く忘れていた記憶もかなりあったので驚きです。後にも先にも、このときだけの経験です。」
「自分はきっと亡くなった両親や娘や息子、亡くなった愛犬の事。そして、今まで楽しかった事、懐かしい事を思い出して、涙しながら向こうに逝くと思う。そして、申し訳なかった出来事も。少しでも後悔せずに済むように。自分の過ちを少しでも懺悔するように。今を1日1日大切に生きたいと思う。それでも、まだまだ真っ当では無いですが。あと何年生きられるか、分からないからこそ。そして、亡くなった両親の娘だと堂々と言えるくらい、良くやったと両親に少しでも褒めてもらえるように。」
「意識がなくなった時に走馬灯を見ました。すっかり忘れていた記憶がクルクルと周り出てきてとても気持ちいい瞬間でした。後でこれが生物で習った走馬灯か…と思いました。30秒ほどと思いますがその後、意識が戻りました。死ぬ前というか脳が何か(私の場合は脳貧血、血流が少ない)なってる状態の時に起こる気がします。」