辛坊治郎が13年の海難事故で持ち出した2つの私物

辛坊治郎氏 13年の海難事故でヨットから持ち出した2つの私物「あるないで生死を分ける可能性が」

キャスターの辛坊治郎氏(66)が10月24日、ニッポン放送「辛坊治郎ズーム そこまで言うか!」(月~木曜後3・30)に生出演。

13年に起こしたヨットによる海難事故を振り返りました。

持ち出せた私物は2つだけ

年末年始に海外旅行を計画している辛坊氏ですが、パスポートの期限が迫っているといい、その流れからヨット事故の話に。

13年6月、宮城県の1200キロ沖合でヨットがクジラと衝突する事故で沈没し、救助されました。

事故を受け、ヨットから救命いかだで脱出したのです。

その際、持ち出すことができなかった数々の私物があったそう。

「電子ブックから、パスポートから、現金から、財布から、運転免許から、あらゆるものが太平洋の藻屑に消えたわけです。環境汚染で申し訳ないなと思うんですけど」

命からがらの脱出劇で、「私の私物で持ち出せたのは2つだけなんです」と打ち明けました。

一つはわかるが…

そのうちの一つはナイフだそう。

「漂流生活が長い時に、ナイフ1本あるかないかで生死を分ける可能性があるから。ずっと愛用していた、何十年も使っていたナイフがあるんですが、そのナイフが今でもあります」

さらにもう一つは、携帯電話。

「太平洋の上では使えないんですよ。生きて帰って来た時に、誰かに連絡取らなきゃいけないじゃないですか?」

生きて帰れることを信じての選択ではなかったようで、

「意識したというより、もしかしたら脱出した時のかっぱの中に無意識に突っ込んでいた可能性がある」

と振り返っていました。

救助後はすぐにパスポートを申請

救助された後は、海外へ脱出するために、すぐにパスポートを再申請。

さらにクレジットカードなども紛失を報告したそうですが、

「我ながら自分で電話かけて笑いそうになった」と回想。

「“クレジットカードをなくしたんで再申請したいんです”と。向こうのお姉さんが“どこでなくされたんですか?”、“宮城県沖1200キロの太平洋上で”って言ったら、電話の向こうでぷぷって笑いやがって」

事故は大きく報道され、多くの人が知るところとなっていました。

逆に、事故をまったく知らない人もいたそう。

「知ってる人は“ははは!”なんだけど、知らない人に説明するのに、“えっ?太平洋の真ん中って、どういうことですか?”とか。知ってりゃ知ってるでめんどくさいんだけど、知らないともっとめんどくさい」

と話していました。

ネットの声

「こういう話を笑い話とか話半分で聞き流すのと情報として一つ一つ頭に叩き込んでいくのでは自分が危険な目に遭った時の対処能力が変わってくるはず。近頃のレジャーでの事故は本当に初歩的なものや無知な事故が多すぎる。」

「命懸けで貴方を助けてくれた人達の事を考えるといくら助かった後でも「我ながら自分で電話かけて笑いそうになった」って気持ちにならないと思うけどね。笑える自分が居るのも助けてくれた人達のおかげでしょ?」

「ヨットにいきなりクジラが衝突?して、浸水し始め急激に沈んでいく。同乗者は完全盲目の方。そんな状況で、何を持ち出すとか考える余裕ないでしょ。二人とも、命が助かっただけ良かったじゃないの。」

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