マンションは間違いなく社会問題になる いつかは人が住めなくなる…現行の区分所有法は現実的に想定していない
少し前にNHKの人気番組で「マンションとアパートの違いは何か?」という問いを発し、ゲストが答えるという場面を見てしまいました。
答えが出てきて、落胆しました。
ザックリ言ってしまえば、マンションは区分所有でアパートは賃貸ということだったのです。
目次
区分所有の概念は1950年代から
世間のイメージでは、マンションは「買うもの」かもしれないが、賃貸専用だってあります。
家賃が100万円のマンションなんて、東京の港区あたりにはいくらでも存在するのです。
ただし、マンションの大半は区分所有で。
1戸1戸の持ち主が違うのです。
みなさんが住宅ローンを使って買うマンションは、すべてが区分所有。
世間的には「分譲」と呼ばれています。
集合住宅を住戸単位で分譲するというスタイルは1950年代に始まりました。
最初は民法の「共有」という概念が援用されていました。
マンションの駐車場で子猫保護??
残念ながら兄弟は亡くなっていました??お母さんどうしたんだろう?なにかあったのでしょうか?とにかくうちにおいでよ????新しい家族?? pic.twitter.com/cfhpDxwEl0— hinatabocco.k (@hinatabocco_k) September 26, 2022
区分所有法の施工は1962年
それでは不十分であるということで定められたのが区分所有法。
施行は1962年です。
今年で生誕60年。
何度か改正はされているのですが、基本構造は同じ。
ハッキリ言って、今では制度疲労を起こしているといってもいいでしょう。
逆に区分所有法は大幅に改正しないと、日本社会はヤバイことになるかもしれません。
マンションが売れました。
書類にサイン書いてハンコおしてきました。夫と暮らしたマンションを手放すのは寂しいけれど、義母の近所には居たくないので仕方がない諦めです。
12月に実家に戻ります。
— みよ (@miyo1974) September 25, 2022
マンションには寿命があるというの答え
敢えて言えるのは「区分所有制度を廃止すべきではないか」ということ。
日本は世界有数の地震大国です。
そんな国で高層の集合住宅を建設するには、現在の建設技術では鉄筋コンクリート造にするのが一般的。
ところが、この鉄筋コンクリート造の建物には必ず寿命がきます。
鉄が腐食するからです。
その寿命は50年から100年。
よくもって200年と推定されています。
実際のところ、この工法で建てられたマンションでは、60年ほど居住に耐えた実績はあるのですが、それ以上はありません。
今は実験中というところなのです。