【海外遠征】あんときの猪木…猪木の最古映像が見つかった!

アントニオ猪木氏の「現存する最古の秘蔵映像」が見つかった…

米国で捉えられた、海外遠征での精悍な勇姿

ここに、円形の古いブリキ缶におさめられた2本の8ミリフィルムがあります。

長きにわたり封印されていたと思われるそのカラーフィルムを再生すると、そこに蘇ったものは、若き日のアントニオ猪木の鮮やかな勇姿でした。

「燃える闘魂」20代の超貴重映像

海外ホテルのプールサイド。まだ20代と思しき猪木が、日光浴をしながら3人の東洋人と何やら談笑している(動画・30秒~)。

よく見ると、長く米国を主戦場としていた上田馬之助、そして日本プロレス末期に社長をつとめた芳の里らの姿が確認できます(写真2枚目・手前の白いパンツの人物が上田、肩に白いタオルをかけているのが芳の里、一番右は松岡巌鉄)。

ラスベガスでの「画になる姿」

カメラはジムのような場所でウエート・トレーニングに励む猪木を追います。

ブリッジの体勢を保持したまま、軽々とバーベルを上げる猪木(動画・4分41秒~)。

サンドバッグの前に立つと、左のパンチ、右のエルボーを交互に繰り出す(動画・4分53秒~)。

場面は切り替わり、ネオン輝く夜のカジノ街が映し出される(動画・2分52秒~)。スーツに身を包んだ猪木の体格は、道行く外国人のなかに入ってもひときわ目を引く存在感があります。

ライトアップされた噴水の前に座る猪木の姿はシルエットとなり、まるで古きアメリカ青春映画のワンシーンのようです。

「うっかり捨てられる」直前だった

試合映像もある。黒タイツの外国人選手を相手に、堂々たる戦いぶり(動画・5分39秒~)。

外国での試合ながら、猪木はベビーフェイスとしてリングに上がっているように見えます。

「いつ、誰によって撮影されたのかも分からないのです」

このフィルムを保管していたのは、かつて新日本プロレスに勤務した関係者A氏。

「あれは1970年代のことでしたが、私がたまたま世田谷区の野毛にあった新日本の道場にいたとき、ごみを収集する清掃事業者がこれを持ってきたのです」

A氏によれば、清掃事業所の担当者はこう切り出したというのです。

「これ、おたくから出ていたごみの中に入っていたけど。もしかしたら貴重なものじゃないかと思ってね、一応お返ししておきますよ」

野毛の道場のすぐ裏手には世田谷区の玉川清掃事務所があり、当時から道場関係者とご近所付き合いがあった関係で、捨てられたはずのフィルムは「生還」を果たしたのです。

このとき2本のフィルムを受け取ったA氏であったが、中身に関心を払うこともなく、私物を入れた袋に入れたまま放置していたそうです。

ネットの声

「当時、新日本の道場は若手選手が確認せずゴミとして出してしまう事は多くあったのは道場に見学に行っていたファンも知っていました。
選手が着ていた名前入りのトレーニングウェアや古い写真、ネガはよくゴミに出されファンが持って行っていました。

ただこの頃の猪木さんは首から僧帽筋の張りや全体的な厚みも凄く表情も良く本当に格好良いと思います。」

「猪木さんは、いい男でかっこいいねえ!それと、やっぱり練習の虫というか、アスリート、格闘家ですね。サンドバックでの肘打ちコンビネーション、ボールを使ったグランドでのポジションの反復、ウェイトを使った首を鍛えるブリッジ。現在のエンタメ・プロレスと割り切ったレスラーにはない、自信と誇りがあるように思いました。」

「日本テレビで放送された懐かしいBI砲や馬場さんの試合の映像はいくつも観たことがありますが、NETで放送されていた日本プロレス時代の猪木さんの映像はまったく見当たらない。
もし猪木さんの動画で現存するものがあったりしたら観てみたいのだが。」

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