座れないほど狭いリアシート!どうして強引に4人乗りにするのか?
スポーツカーや一部車種の中には、2+2(ツーバイツー)などと呼ばれる、リアシートを備えている車が存在しています。
そういったシートは、大抵の場合およそ実用的とは言い難く、快適に座ることは難しいサイズのシートとなっています。
そのようなシートを搭載して4人乗りにすることに、意味はあるのでしょうか。
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リアシートは商品価値
必要性すら問われかねない小さなリアシートが、なぜ今でも一部のモデルに採用されているかといえば、純粋なスポーツカーであったとしても、リアシートがあること自体に商品価値があるためでしょう。
例を挙げるならば、ポルシェ911はもともとリアシートを持っていることが個性のひとつとなっています。
エンジンをフロントでなく車体中心部分に設置するミッドシップのスポーツカーでは、構造上リアシートを用意するのは基本的に困難です。
しかし、リア側にオーバーハングが突出した、リア・オーバーハングにエンジンを積む911であれば、リアシートを搭載することができます。
ショッピングモールに買い出しに行ったら車も売ってた。
GRヤリスは思ったよりも遥かにリアシートが狭く、大人が背を伸ばして座れない。トヨタがこんな車を作るなんて、と思ったけど、たまにぶっ飛んだ妙な物を作るのもトヨタのDNAだったなと、セラとかMR-Sとかを思い出して納得した。 pic.twitter.com/zdJlp66Sjs— サカケータロー (@sakakeitaro) October 19, 2020
4シーターモデルの存在意義
逆に言えば、ポルシェの911が4人分の座席を搭載していること自体が、リアエンジンであることをさりげなく主張していると捉えることもできるのです。
さらに、4シーターのモデルが存在するからこそ、リアシートを外した2シーター仕様が、ピュアスポーツカーとしてのスパルタンさを強調できるという一面もあるでしょう。
軽バンはリアシートが左右独立じゃ無いので荷物を載せるとリアシートに人が座れない!
長い物を載せると助手席もつぶれてしまう載せる物が決まってるなら実際に載せてみないと
俺のモコにはリューちゃんのキーボードがリアシート一個倒すだけで載るけど、広いはずのN-WGNは助手席倒さな載らんとか— うさぎの平山 (@tentenusagi) August 30, 2021
貴重なスペースを確保
もちろん、狭小とはいってもリアシートがあることで、人を乗せることも可能であり、荷物を載せるためのスペースとしても活用することができます。
フェラーリやランボルギーニといったスーパースポーツを、何台も所有する資産家であればともかく、国産の2リッタークラスのクーペを選ぶようなユーザーには、リアシートの有無は重要な要素でしょう。
仮に、1人で運転を楽しむつもりであっても、2人しか乗れない車と2+2によって4人乗ることができる車を比較すれば、前述したように万が一の場合でも人や荷物を乗せることができる利便性があります。
ピュアスポーツカーが2シーターであることを1つのアイデンティティとしているように、2+2のりのスポーツカーもまた、4人乗れることを商品価値にしているのです。
今日前に走ってた車なんだけど、オープンにしないとリアシートに人が座れない仕様なのかな 笑笑 pic.twitter.com/NzxoBFfbCU
— にょろ (@nyoromx) September 20, 2020