電車賃は上がる…定期券は売れない…コロナの悲しい現実

コロナで「電車の定期券」が売れなくて、日本中でこれから起きる「悲しい現実」

「巣ごもり」がめちゃくちゃ増える…?

「外出しないこと」のリスク

オミクロン株の脅威はあれど、この先、コロナの治療薬が発売され、ワクチンのブースター接種がいきわたる頃には、アフターコロナ社会がやってきます。

しかし、気がつくとアフターコロナ社会は「人があまり外出しない活気のない社会」になってしまうリスクがあります。

実際、コロナ禍のおかげですっかり自宅にいる時間が長くなってしまった人も多いのではないでしょうか。

では外出しない理由とは、何でしょうか。

それは「実は通勤定期券だ」と言えば、どう思われるでしょう。

「定期券」と「外出」の不思議な関係

その予測を裏付けるアンケート結果が2つあります。

まずひとつは、

「週4回以上出勤する人の大半は定期を買いますが、週3回以下しか出勤しない人は定期を持たない傾向がある」

というものです。

このひとつめの話は定期券の価格と関係しています。

首都圏のJRの場合、ざっくりといえば定期券は一か月でだいたい15往復ぐらいすると元がとれるように料金設定されています。

平日に週4回以上出勤する人は元がとれますが、週3回の人は定期券を買わないほうがいいわけです。

コロナ禍以前、毎日通勤するサラリーマンは当然のように定期を使っていたのです。

ところがコロナ禍でわたしたちの常識が変わってしまいました。

リモートワークが増加して、会社に行く回数が減ったのです。

普通の会社員でも会社に行くのは週3回、残り2日はリモートで会議に参加というような働き方が普通になったのです。

そのうえ、やってみるとそれがなかなか良いという評価も広まり、結果としてアフターコロナもリモートと出勤をミックスさせるような新しい働き方が続きそうです。

しかし、だとしたらどうしょう?

週3回以下の出社回数でしたらたとえ交通費が会社支給であっても個々の社員は定期券を買わなくなるかもしれません。

これがアフターコロナで起きるかもしれない社会人の定期券事情の変化その1です。

巣ごもりは「コロナ」だけが原因じゃなかった…?

そしてもうひとつのアンケートとは、

「約半数の人は休日も定期券で行ける駅に行きがち」

です。

これはざっくりいえば消費者は2つのタイプにわかれるという話で、残り半分の人は小さな交通費などには頓着しないわけですが、半分の人は交通費について定期券を活用しながらきちんと節約しているという話です。

無意識の行動でも、何か買い物する場合にも普段の通勤経路の駅で買い物をしがちだという行動はおきがちです。

コロナ禍以前、私自身の経験でいえば、東京の繁華街のうち買い物でよく出かけるのは新宿か銀座でした。

あえてその理由を挙げれば、仕事で新宿駅と有楽町駅(銀座の最寄り駅)を通過して新橋まで通っていたからです。

別に休日に買い物に行くなら私の場合は銀座ではなく渋谷や池袋、吉祥寺の方が近いのですが、日常的に通過しない分、街に対するなじみがないのです。

ですから新宿ではない場所に買い物に行く場合、ついつい銀座を選んでしまいます。

さて、そこにコロナ禍で変化がおきました。

電車を使った不要不急の外出をしなくなった…という人も多いでしょう。

悲しいことですが、定期券がこれからさらに売れなくなると日本中で不要不急の外出が減っていくことになるでしょう。

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