家族経営の功罪…スノーピーク社長山井梨沙の不倫・妊娠辞任

不倫・妊娠で辞任の34才女性社長 先代・父の評は「やっちゃう子」、歴代彼氏も全員親に紹介

1958年創業の老舗アウトドアブランド企業「スノーピーク」代表取締役社長の山井梨沙氏(34)が9月21日、電撃辞任しました。

女性社長自らが既婚男性との交際・妊娠を理由に辞任を申し出たという衝撃の発表に、ネット上でも驚きの声があがっています。

入社からわずか8年で代表取締役へ

同社は

〈当社代表取締役社長執行役員である山井梨沙から、既婚男性との交際及び妊娠を理由として、当社及びグループ会社の取締役の職務を辞任したいとの申し出がありました。本日、当社はその辞表を受理し、臨時取締役会にて、現在代表取締役会長執行役員である山井太が本日付にて代表取締役社長執行役員を兼務することを決議いたしました〉

と発表。

山井梨沙氏は32歳の時に父の山井太氏から同社を受け継ぎ、キャンプブームに乗って事業を拡大させ、会社の名を広めた立役者として知られますが、“素顔”は一体どんな人物だったのでしょうか。

出身地である新潟県の高校を卒業後、18歳で上京して文化ファッション大学院大学に進学し、ファッションデザインを学びました。

国内アパレルブランドでデザイナーアシスタントを務めた後、2012年にスノーピークに入社。

自らデザイナーを務めるアパレル事業を立ち上げると、すぐに手腕を発揮して出世街道へ。

その後、社員700人を率いる若きリーダーとして「WWDジャパン ネクストリーダー」を受賞するなど注目を浴びます。

代表取締役に就任したのは2020年。

入社からわずか8年で、若くして会社の舵取りを任されたのです。

評判は良かった?

優れた経営手腕で名を馳せてきた山井氏。

キャンプデビューは生後6カ月で、中学入学までほぼ毎週キャンプをしていたという筋金入りのキャンパーでもあり、自然をこよなく愛することで知られます。

アウトドアとファッションという自身の愛するものを仕事にして成功した好例と言えるでしょう。

「梨沙さんは父の太さんから“経営者は女の子にはやらせたくない”と言って育てられてきたそうです。絵を描いたり、服を作ったり、どちらかというと自由に育てられてきたからか、4兄弟のなかでもかなりオープンな性格だとか。梨沙さんはこれまでの彼氏を全員、お父さんに紹介しているんです」(知人)

そんな山井氏の人柄は社員にも慕われていたそう。

「梨沙さんは周りに人が集まるタイプのリーダーです。お父さん(山井太氏)はなんでも器用にこなすタイプでしたが、梨沙さんはその人柄で周囲を引っ張るタイプ。思い切りがいいですし、ズバッとものごとを言い切ってくれるのは、若手層からすると気持ちがよかった。スタッフとドッグキャンプに行ったり、社員との距離感はとても近い人です」(会社関係者)

知られざる素顔は

一方、経営や人柄とは別のところで“異端視”されたこともあったそう。

「入社間もない頃は、インスタグラムやフェイスブックなどに、かなりアバンギャルドな写真を多数アップしていました。シュールレアリズムに傾倒していたようですし、本棚にはマルキ・ド・サドの『悪徳の栄え』なんかも並んでいました。デザイナーとしても”尖っていた”部分が伝わってきます。

新潟と東京の二拠点生活を続けながら、仕事とキャンプの合間をぬうように音楽フェスやDJイベント、アンダーグランド演劇などを鑑賞しに足繁く通っているようでした。腕などにタトゥーを彫り入れていますが、代表取締役に就任した当時、ネット上で問題視する声もあがっていました」(前出・会社関係者)

異端視されたことや“タトゥー炎上”騒ぎについては、山井氏本人も著書『経営は、焚き火のように Snow Peak飛躍の源泉』(日経BP)の中で言及しています。

〈東証一部上場企業の社長として、私はかなり異端の存在です。就任当時は最年少記録となる32歳で、しかも女性。経営を学んだこともありません。そして、タトゥーが入っている……。色々話題になるかもとは思いつつも、正直、就任しただけでネット炎上するとは思っていませんでした〉

と、炎上騒ぎに驚いた過去を振り返るとともに、

〈私は、スノーピークを「世界で一番クリエイティブな会社にしたい」と思っています。理想は、「何か」をしでかす写真が続々と出てくること。まだまだ想像の範囲内なので、いい意味で期待を裏切ってほしいのです〉

会社を牽引するために、自身を“ネタ”にしようとも、さらに前に進もうとする熱い思いを語っていました。

そして、そんな山井氏の強い個性を、父・太氏は高く評価していたのです。

「太さんが経営者にとって最も重要視していたのは、『未来を創造する』能力。それは太さん自身が持つ能力でもありますが、その能力をスノーピークの中で一番持っているのが梨沙さんだと話していました」(前出・会社関係者)

山井氏の著書では、父・太氏が自身の後継者に娘を選んだ理由についてのコメントも記載されています。

〈人間を大きく2種類に分けると、「『これやって』と言ってもやらない人」と「『やらないで』と言ってもやっちゃう人」がいます。社長に向いているのは断然後者です。梨沙は子供の頃から「やるな」と言っても「やっちゃう子」でした。そんな人間でなければ新規事業は立ち上げられない〉

今後のさらなる活躍が期待されていた矢先の電撃辞任。

「やっちゃう子」は、今後どのような道を歩むのでしょうか。

ネットの声

「心配なのは中国製へのシフトです。スノーピーク製品の価値は新潟県三条市産という部分がありました。キャンプ用品は道楽品ですから性能と同じくらい産地にも拘りがあります。私もスノーピークユーザーですが、どれ程中国製が素晴らしくても買うことはないでしょう。三条市産で無ければスノーピークにあらずです。他にも例を挙げれば、グレンスフォシュの斧を日本で作って価格を安くしたとしても買いません。スウェーデン製だから高くても買うのです。」

「山井社長も自分の子供となると見る目が曇っちゃうんでしょうね。
少しだけ株持っているので社長に就任されたときからどんな人か関心を持っていましたが、幼少期から学生時代のエピソード、アパレル事業での内容、取材のインタビュー記事等からして正直社長が務まるとは思えませんでした。4~5年のうちに父親や古参社員と対立して辞めるのではと思いっていましたが、こんなに早くそしてまさかこのような理由でお辞めになるとはまったく予想外でした。
でも会社としては良かったんじゃないですかね。」

「あくまでもご自分の欲求に忠実でありたいなら、社会的責任を負うべき立場にはならないほうが良いでしょうね。
社内には彼女のようになりたいと思っていた方もいるかもしれない。
上場企業の経営者ならば、人の上に立ち、人から見られる責任と自覚は必要だと思います。」

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