馬は乗れてもシマウマは「乗れない」? なぜなのか
古来から馬は乗りものになってきましたが、意外と見ないシーンが、シマウマへの騎乗。
なぜ人はシマウマに乗ってこなかったのでしょうか。
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飼い慣らすのが難しい
アフリカでシマウマとともに進化してきた人間が、何百万年にも渡ってシマウマを捕まえて食べていたことから、シマウマは人間を恐れているのだとか。
また、ハイエナやチーター、ライオンなど多くの天敵に囲まれたサバンナを生き抜くため、危険を察知したらすぐに逃げ出せるよう、とても神経質な動物になったといわれています。
こうしたこともあり、シマウマは馬と比べるとかなり攻撃的だそう。
肉食動物に襲われると逃走するだけではなく、後ろ足で蹴り上げたり噛みついたりするので、飼い慣らすのがとても難しいのだそうです。
そのキック力はライオンの顎を骨折させることもあるほど強力で、アメリカの動物園では、シマウマが最も飼育員に怪我を負わせることが多い動物なのだとか。
現在ロシアが不法占拠中のウクライナ南部ヘルソン近郊のAskania-Novaには野生のシマウマが放牧されているらしい pic.twitter.com/dj4fo4ZjmF
— ????????????Ago-ra@ウクライナ???? ?? (@agoraitconsulti) July 7, 2022
そもそも騎乗に適していない
その体型は馬に比べると小さく、背中も丈夫ではないので乗りにくい構造。
気性が荒く、体も騎乗に適していないことが、シマウマに人々が乗ろうとしてこなかった主な理由であるようです。
7月6日はグレビーシマウマのオス“ラガー”の誕生日。昨年8月にメスの“キララ”が亡くなってからシマウマは1頭だけの飼育でしたが6月10日に種は違いますがグラントシマウマのメス“エレナ”と“ミイハ”が来園してからソワソワしています。シマウマの中で最も美しいと言われる縞模様をバックショットでどうぞ pic.twitter.com/xRcrCbpFFJ
— 盛岡市動物公園 ZOOMO (@moriokazoo) July 6, 2022
騎乗に成功した人も
2013年にバージニア州在住のシーア・インマンさんは何か月もの訓練の結果、シマウマの乗馬に成功。
そんな彼女はシマウマ特有の気難しさについて、「30年も人を乗せ続けてきたベテラン馬のように振る舞う日もあれば、次の日には、人を見たことないような態度を取ることがよくある」と評しています。
また、ミネソタ州のカンタベリー・パーク競馬場で開催される「エクストリーム・レース・デー」というイベントでは、ラクダやダチョウに乗ったレースなども行われますが、シマウマのレースの動画では、ジョッキーがバタバタと振り落とされており、乗りにくさがわかります。
おはようございます!!
起きる気はある・・・
ただし今ではない・・・?(*???)?? ウトウト#岩手サファリパーク #モーニングアニマル #朝 #おはようございます #シマウマ #zebra #クライスくん #ゴロゴロ #のんびり #起床 #気はある #眠気 #しょうがない #お腹 #ラインあり #ミコトちゃん #見守る pic.twitter.com/mi0XcOTKlq— 岩手サファリパーク (@iwatesafari) July 8, 2022
ネットの声
「馬・牛・豚・鶏・犬などは気性が穏やかで従順な個体が選別され、何千年と人間が飼い慣らして家畜化した。猫だけは珍しく自ら人間に寄ってきたと聞く。あまり役には立たない(強いて言えばネズミ捕りくらい)が何となく相性が良いらしい。自己家畜化といわれる。
ちなみに猫はどうも人間の事をデカい猫だと思っているらしいです。。なので主従関係にはなりにくいとか。シマウマもその気になって千年くらい気長に選別すればあるいは乗れるのかもしれませんね。ほんの少しのホルモンや脳内物質分泌の違いを見極め選別し交配すれば、そのうち微小なDNA変化をもたらし、姿・形そして性格まで変化させてしまうというのは興味深い現象です。
ただしいざ家畜化したときにあのゼブラ模様が残るかは疑問です。蜂や毒蛇の警戒色のように近づくと危ないよという主張があの模様だと思えてなりません。なのでいざ警戒を解いたシマウマは結局親戚のロバに近づくかも?」「要は、長い年月をかけて家畜化されてるかどうか、みたいだな。乗る以前に、馬車のように牽引させるのすら難しそう。
「キツネのイヌ化」という研究があって、人に親和性の高い個体を掛け合わせていくと数世代で犬のように人になつくキツネになるらしいから、それを真似れば多少はマシになるのかも。」
「サイズだけで言えば、戦国時代に日本の武将たちが騎乗していた馬は、ほぼシマウマと同サイズ。
ただ、シマウマよりはもっとガッチリしていたみたいだけど。狼と犬が違うように、人間に飼いならされた種と野生種では、当然性質も違うでしょ。」