中古車といっても100年くらい前のクラシックカーって売ってるの?そもそも走る??

意外や意外「中古車」として売られている! 

約70年以上経つ「戦前のクルマ」はいま買っても走れるのでしょうか。

メジャーなモデルであれば維持は可能

ベンツの1号車が完成したのが1886年のことだから、ガソリン車の歴史は135年少々ということになります。

これはかなり長い。

戦前と戦後という分け方をしてみても、日本の終戦は1945年だから、それまで69年もあります。

つまり、自動車の歴史で見ると、第二次世界大戦の終戦は半分ぐらいに位置するのです。

現存するメーカーの多くは戦前から存在し、恐ろしい勢いで進化していて、仔細に見ても完成度は高かったのです。

日本ではトヨタ、日産あたりがなんとか軌道に乗せていましたが、世界的に見ればT型フォードなどが登場して戦前にすでにモータリゼーションが発生していました。

メジャーなモデルであれば維持は可能

中古車市場を見てみると、意外に戦前車が売られているのを見ることがあります。

T型フォードなどはストリートロット的なカスタムをされ、イベントに普通にやってくるほど。

それでも、維持できるのか疑問に思うかもしれませんが、結論から言うとメジャーなモデルであれば維持は可能。

もちろん日本車の場合はほぼ全滅で、ダットサンが辛うじて走らせることができる程度です。

戦前車こそがクラシックカー

海外の旧車マニアと話していたり、ショップとやり取りすると、よく聞くのが戦後のクルマはクラシックカーではなくて「ただの古いクルマ」という言葉。

彼らによっては真のクラシックカーは戦前車を指すらしい。

パーツに関しては一部例外を除いて、自動車メーカーから供給されることはありませんが、アフター製の準純正パーツは小規模メーカーやショップが作っています。

以前、オペルのオリンピアというモデル(戦前から戦後直後にかけて生産)の部品入手を頼まれ、探したところ、ドイツに専門店が存在。

クルマ1台まるごとのパーツリストがあって、「そこに載っているものはほぼあるから言ってくれ」と言われて驚いたことがあります。

たまに乗る程度なら

もちろん基本設計は古いので、現在の道路環境で普通に足として乗れるかというと、それは無理でしょう。

それでも、趣味のクルマとしてたまに乗る程度なら十分に維持できると言っていいでしょう。

戦前ですでに大量生産を行っていて、品質も高かったことから、海外のモデルは残存数も多いのがポイント。

少数とはいえ、商売として成り立つからこそ、今でも部品が供給されているわけで、この点さえクリアできれば、戦前車は取り立てて特殊な存在でもないと言えるでしょう。

最後にトヨタ博物館でもT型フォードを何台か所有していて、運転講習会を開催していたこともあります。

新型コロナで行われていないようですが、それだけ普通に運転できる状態に保たれているというわけです。

ネットの声

「1939年製のMGが整備工場から運搬車にのるところを見たことがある整備仕立てでピカピカ、スーパーチャージャーがついていて、良い音がした、ナンバーは1939、古い車を走行できる状態で維持するには整備してくれる工場がないと難しいと思う。」

「こういう車に乗っている方の話では外見は大差なくても1930年代と40年代では車の中身が大きく変わっていて出来れば40年代にした方がいいと言ってましたが戦前かどうかと言う点では丁度微妙ですね。」

「戦前アメ車のホットロッドで、普通に走行しているものは、エンジン・ミッションやブレーキ系が戦後製に乗せ換えられているものの可能性が高いと思いますが、ヨーロッパ車は当時物が多いでしょうから大変でしょうね。」

「交換すべきパーツをちゃんと交換してあれば、構造がシンプルなだけに案外安定して使えるのかな。もちろん日々の整備も信頼できる工場に任せられればですけど。
現代の車みたいに修理不能な電子部品などはないでしょうから。
ど素人の想像です。」

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