【安倍元首相の国葬】菅さんからの弔辞が泣けた、タモリから赤塚不二夫さんへ、カンニング竹山から相方へ「記憶に残る泣ける弔辞」
9月27日、安倍晋三元首相の国葬が行われ、友人代表として菅義偉前首相の弔辞が、昭恵夫人はじめ多くの国民の涙を誘いました。
目次
菅さんの弔辞
《総理、あなたは一度、持病が悪くなって、総理の座をしりぞきました。そのことを負い目に思って、2度目の自民党総裁選出馬をずいぶんと迷っておられました。最後には、2人で銀座の焼き鳥屋に行き、私は一生懸命あなたを口説きました。それが使命だと思ったからです。
3時間後にはようやく首をタテに振ってくれました。私はこのことを、菅義偉生涯最大の達成として、いつまでも誇らしく思うであろうと思います》
安倍さんがこの世を去った“あの日”の回想に続き、菅さんが声を震わせながら話した、“銀座の焼き鳥屋”のエピソードには会場から嗚咽が聞こえたほどでした。
いつか菅前首相に聞いたことがあった
「菅さんが官房長官で支えたら、誰が総理をやってもうまくいくんじゃないですか?」
菅さんは強く首を横に振った
「総理と官房長官に本当の信頼関係が無ければ無理だよ。俺は安倍さん以外の下では官房長官は絶対にやらないから」
弔辞を聞いてその言葉を思い出した— 柳沢高志 (@kodokunosaisho) September 27, 2022
菅さんの弔辞
恋人に送る言葉の様に優しくて、美しい。弔辞というより最後に送る恋文ですね。 pic.twitter.com/7UtEkw1m1K
— マナティ 都内??配達員???♀? (@ssrrbbe) September 27, 2022
ウィリアム皇太子の弔辞
9月8日のイギリスのエリザベス女王の死去から2日後、ウィリアム皇太子が追悼メッセージを発表しました。
《世界は類まれなる指導者を失った。彼女の歴史的な治世の意味について、これからも長く語られるだろう。しかし、私は祖母を亡くした》
こう始まったメッセージには一国の皇太子として、また祖母を愛する一人の孫としての心情が込められていたのです。
《私はこの日が来ることを知っていたが、おばあちゃんのいない生活が本当に現実だと感じるには、しばらく時間がかかるだろう》
女王を“おばあちゃん”と呼ぶくだりに世界が涙した名文でした。
エリザベス女王陛下の国葬は美しく荘厳で感動いたしました。改めて心よりお悔やみを申し上げます。
明日は安倍元総理の誕生日です。ウィリアム皇太子の安倍元総理への弔意を拝読しながら、心温かいメッセージに涙しております。 https://t.co/x8YmGGQbAR
— june?? (@merjune3) September 20, 2022
タモリから赤塚不二夫さんへ
まず浮かぶのは“平成のベスト弔辞”として名高いタモリの弔辞。
恩人である漫画家・赤塚不二夫さんに向けて読んだものです。
「赤塚先生、本当にお世話になりました。ありがとうございました。私も、あなたの数多くの作品の一つです」
胸を打つ結びの言葉はその年の新語・流行語大賞にノミネートされましたが、手に持った奉書紙が白紙であったことも大きな話題となりました。
ふと、上岡龍太郎さんとタモリさんの弔辞を思い出した
故人への愛と尊敬の言葉と、そこにクスッと笑えるユーモアが素晴らしかったなと時々思い出しては検索して見返したりする
話術の天才達の弔辞
特に、タモリさんの赤塚不二夫さんへの弔辞は、何度見ても泣いてしまう
「私もあなたの作品の一つです」— とろろ?? (@RzZv0tororo) September 27, 2022
黒柳徹子から森光子さんへ
「“あなたとお食事に行きたいからリハビリしてます”。これが森さんからいただいた最後のメッセージでした」
森光子さんとの50年以上もの友情を明かした黒柳徹子は“こんなつらいお別れはありません”と心情を吐露。
この間偶然見た徹子の部屋で、中村メイコに「死んだらあなたに弔辞を読んでほしいのに嫌だと言うのはどうして?涙を誘うようないいエピソードがないからでしょ」と言われた黒柳徹子が、「そうよ、でもエピソードは作り上げるわよ」と答えたのを聞いてから不謹慎にもその弔辞が聞きたくてたまらん。
— 北大路公子 (@kemedine) November 26, 2020
倍賞千恵子から渥美清さんへ
日本映画でいちばん有名な兄妹にもお別れが。
「私もみんなも“お兄ちゃん”とか“アニキ”って呼べなくなっちゃったのよ。それ本当に哀しいし、寂しいよ」
映画『男はつらいよ』シリーズの主人公・寅次郎(渥美清さん)を見送ったさくら(倍賞千恵子)。寅さんの死が夢オチでないのがつらい。
読み始めた文藝春秋編『弔辞 劇的な人生を送る言葉』(文春新書)が面白い。映画「男はつらいよ」で共演した倍賞千恵子が渥美清へ。いつも電話で最後になると「お前、幸せか」って聞いてくれたんだけど、もうそんなふうにいってくれないのかなと思うと本当に寂しいよ、お兄ちゃん。#文春新書 #弔辞
— 佐藤竜一 (@12842987) July 28, 2017
竹中直人から忌野清志郎さんへ
「清志郎さん、ボス、キング、ゴッド。ずっとずっと僕たちは、清志郎さんが大好きです。ずっとずっとずっと!」
ロック歌手の忌野清志郎さんに熱いラブコールを送ったのは竹中直人です。
「言葉、声、歌は、ずっとずっと僕の中に生きています。忌野清志郎は死んでない」
ホントに皆さんの清志郎愛は凄いなあ。
清志郎の告別式で竹中直人が僕は忌野清志郎の友達なんだよって世界中の人に自慢しますって号泣しながら弔辞読んでたけど、僕はそのニュース見ながら俺はずっとあのライブの時間を抱きしめて生きてる。あの日あの場所に俺は確かにいた!って思ってました。
— 文明堂チョコラーテ (@chocohobo) October 19, 2018
カンニング竹山から相方・中島さんへ
「俺がまたそっちに往ったらまたやろうや。いいか、お前な、待っとけ。ありがとう。じゃあな。いつもとおんなじように別れるぞ。じゃあな」
いつもと同じ別れ方で相方・中島忠幸さんを見送ったカンニング竹山。
昨年の命日には、自身のSNSに《もうあれから15年》と投稿。変わらぬコンビ愛に涙。
今月の「文藝春秋」は「弔辞」特集らしいですが、自分はカンニング竹山が中島に送った弔辞以上のものを知りません。
— アブドーラ・パパ (@bon_tw2) December 15, 2010
野口五郎から西城秀樹さんへ
「秀樹ほど、天真爛漫という言葉がぴったりな人は僕はこれまでに会ったことがない。何事にもまっすぐで、前向きで、おおらかで。
出会う人を全て魅了する優しさと全てを受け入れる潔さとたくましさ。そんな君を慕う後輩がどんなにたくさんいたか。僕はうらやましかったよ」
ライバルであり親友でもあった西城秀樹さんへの弔辞は、野口五郎が読んだ。同じ時代を過ごしたトップアイドルの正直な言葉でした。
野口五郎さんに続いて今度は西城秀樹さんが50周年!お二人の関係には学ぶところがたくさんあるよね。親友であり好敵手であり。五郎さんが秀樹さんに捧げた弔辞にすっごく感動しました。
— 白鶴??ラブ&ピースでよろしく?? (@shiroitsuru) February 15, 2021
故人を思い心から出る言葉だからこそ涙を誘います。
弔辞は人生最後の贈る言葉なのです。