円安って言われているけど「1ドル360円」の時代もあったよ!

昭和は「1ドル360円」だったって本当? iPhone1台いくらになるの? 理由についても解説

「1ドル360円の時代があったって本当?」「その時代だとiPhoneはいくらになる?」などの疑問を抱いたことのある人はいませんか。

結論から述べると、1971年12月にスミソニアン協定で1ドル308円に切り下げられるまで1ドルは360円でした。

ここでは、1ドル360円だった理由や1ドル360円でiPhoneを買った場合の価格、円安・円高のメリット・デメリットなどを解説しています。

1ドル360円だった理由

日本は1973年2月まで固定相場制を採用していました。

1971年12月まで1ドルは360円でした。

固定相場制を導入したきっかけとなったのがブレトン・ウッズ体制です。

これにより日本円を含む各国通貨と米ドルの交換比率が固定され、米ドルと金の交換比率も固定されました。

つまり、この仕組みに基づき1ドル360円の交換比率に固定されたのです。

日本の固定相場制は、1973年2月に変動相場制へ移行しました。

背景にあるのが1971年8月にアメリカのニクソン大統領が金とドルの交換を停止すると発表したことです。

この発言は、アメリカの国際収支悪化に伴い、各国の要請に基づくドルと金の交換ができなくなったため行われました。

1ドル360円でiPhoneを購入するといくらになる?

当時のレートでiPhone 15 Proを購入するといくらになるのでしょうか。

iPhone 15 Proの価格は999ドルです。

ここに360円を乗じると35万9640円になります。

ちなみに、2024年1月5日時点における円相場は1ドル約145円です。

ここに999ドルを乗じると14万4855円になります。

1ドル360円だと現在の約2.5倍の価格になります。

円安よりも円高のほうがよいのでしょうか。

円高・円安のメリット・デメリット

円高になると、iPhoneをはじめとする外国の製品を安く購入できます。

ただし、これだけをもって円安より円高のほうがよいとは言い切れません。

円高と円安にはメリットとデメリットがあります。

円高のメリット・デメリット

円高の主なメリットは、円の購買力が高まることです。

身近なところでは、海外旅行へ出掛けると、現地での費用を抑えやすくなります。

また、安く仕入れた輸入品を通じて、国内の物価を引き下げる効果も期待できます。

円高の主なデメリットは、輸出品の価格が値上がりしてしまうことです。

同じ製品の場合、国際競争率は低下する恐れがあります。

海外からやってくる旅行者に物価高の印象を与えてしまう点にも注意が必要です。

インバウンド事業にもマイナスの影響を与える恐れがあります。

円安のメリット・デメリット

円安の主なメリットは、輸出品の価格が値下がりすることです。輸出品の国際競争力は高まる可能性が高いといえます。

海外からは物価安に見えるため、外国人旅行者の増加が期待できます。

外貨建て資産の価値が高まる点も見逃せません。

一方で、輸入品の価格は高くなります。

小麦やガソリンなど、輸入に頼っている品目は大きな影響を受ける恐れがあります。

過度な円高・円安は生活に与える影響が大きい

1971年12月まで1ドルの価値は360円で固定されていました。

このレートでiPhone 15 Proを購入すると35万9640円かかります。

一見すると円高のほうがお得に思えますが、円高にも輸出品の競争力が低下するなどのデメリットがあります。

円安にもメリット・デメリットがあるため、どちらも行き過ぎると生活に与える影響が大きいといえるでしょう。

ネットの声

「今まさにロシアがそんな感じ
日本もいずれそうなる
新興国、発展途上国になるとはそういう事。先進国では皆当たり前に手に入れれるものが手に入れられなくなる。すでに他先進国と比べれば日本も…
海外じゃ大衆車が500万円くらいする。」

「円が80円くらいのころ、新潟の洋食器メーカーの社長が泣きそうな顔で、テレビに映っていた。今、どんな顔しているんだろうか。」

「ロート製薬提供、小池清さん司会の「アップダウンクイズ」10問正解でハワイへ・・・
当時は外貨持ち出しも制限がありました。
今はよい時代です。」

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