熟睡できてる?ホントに必要な睡眠時間はどれくらい??

「ベストの睡眠時間は?」「眠りが浅くても大丈夫?」睡眠の悩みを医師がずばり答えます。

睡眠に関して悩みを抱える人が増えています。

最近では「睡眠負債」という言葉も知られており、深刻化すると病気にもつながりかねないとあって注意が必要です。

睡眠時間のベストは?

まず気になる睡眠時間について工藤医師は「議論の余地はある」としながらも、一般的には「7時間」がベストという見解を示しました。

その上で年を重ねていくことで段々と眠りが浅くなっていくのは普通のことだともいいます。

その主な原因は自律神経の乱れ。交感神経と副交感神経があり、互いにバランスを取って、体内を動かしていますが、年を取るにつれて、自律神経は乱れがち。

そうなると「70をこえて7時間(連続で)眠れる人は少ない」と、どうしても睡眠時間は少なくなっていくといいます。

質のいい睡眠をとるためのポイントとは?

では、体内時計を整え質のいい睡眠を取るにはどうすれば良いでしょうか。

鍵を握るのは「入浴」と「朝の光」だといいます。

良い睡眠を取るための1番簡単な方法は寝る2時間前に入浴すること。

理由としては「体温が下がっていくときに脳は回復したり眠気が出るといわれている」ことから。その体の特性を生かし、「寝る2時間前に体を温めて、そこから体を1度冷やす」というのが、スムーズに睡眠に入るポイントだといいます。

さらに入眠と同時に目覚めも快適な睡眠生活を送るために大事となります。

「光刺激が1番体内時計を整えるのに良い」ということから、「カーテンを開けて寝てみる」ことを勧めます。

効用としては太陽の光で目覚めることが習慣化され、精神の安定や睡眠に深く関わっている神経伝達物質のセロトニンが生み出され、心地良い起床に結びつくそう。

不眠のリスクとは

また睡眠が十分に取れないことで病気に結びつきかねないということも知っておきましょう。

糖尿病専門医としても診察を続ける工藤医師は睡眠を取れなくなる弊害として「高血糖、高血圧になり、体温の調節がうまくいかなくなる」ことを挙げます。

体のメカニズムとして寝ている間は血糖値、血圧、体温も下がり、体を休めているところを、不眠が続くと前出のような状態となり、必然的に「感染症にかかったり免疫力が落ちたり、認知症になったり」という危険性が出てくるそう。

質の良い睡眠をしっかり取ることで生活習慣病を予防することにもつながっていくというのです。

健康の基本となる睡眠だからこそ、快眠で体調を整えたいもの。できることから取り入れてみましょう。



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