ロキタンスキー症候群は、生まれつき子宮や腟がない、あるいは一部が欠損している先天性の疾患です。
染色体は正常女性型であり、生まれてくる女児の4,500~5,000人に1人の割合で発見される非常にまれな病気です。
以下にロキタンスキー症候群について説明します。
目次
症状
卵巣や卵管、外性器、乳房の発達は正常です。
二次性徴が起こる10代後半から20代前半に、無月経や性交障害の症状が出ることで受診され、発覚することが多いです。
検査・診断
外陰部は正常ですが、腟が欠損していることが確認できます。
超音波検査とMRI検査では、子宮の欠如または瘢痕的子宮(傷跡程度の子宮)を確認します。
腹腔鏡検査では、両側の痕跡的子宮(卵巣と卵管がつながっている部分に遺残した子宮)の有無や、卵巣・卵管などに問題がないかを判断します。
【FACES&VOICES】ケイリーさん #ロキタンスキー症候群
彼が私をそのまま受け入れてくれて…
私を一人の人として,女性として欠けていないと見てくれていて…
愛されてるって思えます pic.twitter.com/yC6AvO9FcJ
— ネクスDSDジャパン??日本性分化疾患患者家族会連絡会【男女にある体の性の様々なカタチ】 (@nexdsdJAPAN2) April 29, 2024
治療法
腟の欠損状態によって、小さな腟拡張器(プロテーゼ)を腟の中に挿入し、日数をかけて大きなプロテーゼに交換していく方法や、腸管を切り取って腟管として利用するRuge法などの造腟手術で形成する方法があります。
ロキタンスキー症候群は、機能性子宮を持たないため、子どもを持つことは難しいですが、治療法を選択することで、生活の質を改善できる場合もあります。
ロキタンスキー症候群の動画のコメントに「小野小町がそうだった」というコメントが複数入ってくるので、豆知識を。
小野小町には『穴なし小町』という異名があったので、それを言っているのだと思いますがその異名がついた経緯があります…
— 瀧本いち華@日本性知識普及協会 (@sei_takimoto) May 1, 2024
ネットの声
「4500人に1人ってメチャ多いやん…
周りの悪気ない言葉は辛いよなぁ」「そんな病気があるなんて・・・驚きました。
しかしそれでも愛してくれるパートナーの愛こそが「真実の愛」なんでしょうね。」「この動画を見なかったら知らないまま、一生を終えていたかもしれないです。
私も予想以上に多いなと思いました。」