「チョコレート」の「脳への影響」って本当のところどうなの?
みんな大好きなチョコレートですが、気になるのは健康への影響です。
チョコレートに含まれるフラバノール(カカオ・ポリフェノール)は、心血管機能へ好影響をおよぼすとされていますが、脳への影響はどうなのでしょうか。
目次
チョコレートを食べると認知機能が強化されるの?
チョコレートのカカオに含まれるフラバノールには抗炎症作用があり、血管の内側の細胞を守ったり血小板の凝集を抑制するのではないかと考えられています。
強い抗酸化作用があるフラバノールは、高密度リポタンパク質(HDL)を増やし、低密度リポタンパク質(LDL)の酸化を抑え、インスリンの抵抗性を下げる可能性があるようです。
また、フラバノールには、認知機能強化の作用も示唆されています。
これは、フラバノールの抗炎症作用と抗酸化作用が、加齢にともなう認知機能を改善するからと考えられているからです。
それでは、本当にチョコレートを食べると認知機能が向上する、もしくは脳の老化を遅くすることができるのでしょうか。
米国のハーバード大学などの研究グループが行った60歳以上の米国人、573人の参加者(平均年齢69.6歳、女性49.2%)を対象にした比較試験(RCT)では、
カカオからの抽出物(フラバノール、エピカテキン)を含むサプリメントを毎日、摂取した群と摂取しない群の認知機能(認知テスト、エピソード記憶など。電話での会話とオンライン調査)を比べたところ、
両群に大きな差はなかったということです。
ただ、食事の質が低い人の場合、サプリメントを摂取した群のほうが認知機能への良好な影響があったそうです。
エピソード記憶に良好な結果
この同じ研究グループがこの参加者に対し、対面での追試験をしたところ、
特にエピソード記憶に関して良好な結果が得られ、
全体としてサプリメントを摂取すると脳年齢が2歳若返る効果があると考えられたというこおとです。
このエピソード記憶というのは、昨日の晩ご飯には何を食べたかなど、
個人が経験した一度限りの体験的な記憶のことで、エピソード記憶に障害が出始めるとアルツハイマー病などのリスクがあるとされています。
腸内環境を整えることも大事
チョコレートの食べ過ぎはもちろん健康に悪いのですが、ダーク・チョコレート(低糖のビター・チョコレート、カカオ分70%から90%)にはむしろ肥満を抑制する作用があるのではないかという研究も少なくありません。
ミルク・チョコレートとダーク・チョコレートを比べた研究によれば、ダーク・チョコレートを食べた後のほうが満腹感があり、総カロリー摂取量も少なかったそうです。
ダーク・チョコレートにはカカオのフラバノールが多く含まれ、フラバノールには脂肪や炭水化物の代謝を促進し、満腹感を感じさせる作用があります。
さらに、思春期の肥満した少年(15歳前後)に運動とダーク・チョコレートを組み合わせた調査をしたところ、
肥満による炎症が軽減する効果がみられました。
ただ、カカオのフラバノールは消化されにくく、そのままでは吸収されずに排出されてしまいます。
そのため、腸内細菌の状態が重要で、お腹の調子を整えておかなければ、いくらチョコレートを食べてもその効果を得ることは難しいようです
ネットの声
「チョコレートは太りそうだし美容や健康に悪そうって思っている人は時代おくれです。美と健康を意識したい方はチョコレートがオススメです。チョコレートの原材料のカカオ豆にはポリフェノールが含まれていてお肌のトラブルの改善にも期待できるそうです。」
「ミルクでもビターブラックもホワイトもカカオ増しもチョコレートは美味しくて健康的なお菓子なのだ!
身体の疲れも脳の疲れにもチョコ!どうぞおひとつ!」「チョコレートは健康を考えると高カカオがおすすめです。血圧ダウン、血糖値コントロール、脳を活性化、便通を良くするなど、万能すぎる効果が期待できます。」
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