海外で秋田犬が大人気…その秘密は?

海外で秋田犬が人気な『4つの理由』 愛されるワケや魅力を徹底解説

秋田犬は「日本で知らない人はほとんどいないのでは?」というくらい、日本人にとって馴染み深い犬種ですよね。

柴犬とともに日本犬の代表とも言える秋田犬は、海外で人気のようです。

秋田犬は海外で人気!

約10年もの間、亡くなった飼い主の帰りを渋谷駅で待ち続けた『忠犬ハチ公』で有名な秋田犬。

秋田犬の祖先は、秋田地方で古くからクマ猟に使われてきたマタギ犬です。

秋田犬は闘犬として改良されていた時期があり、土佐犬や洋犬との交配で大型化した一方で、秋田犬らしい容姿が乱れたこともありました。

しかし1931年に日本犬で初めて天然記念物に指定された後、愛好家たちの尽力によって現在の姿に固定されました。

ちなみにアメリカン・アキタ(別名:グレート・ジャパニーズ・ドッグ)は、アメリカに渡った秋田犬が祖先ですが、秋田犬とは別の犬種です。

ジャーマン・シェパードとの交配などによって、独自の進化を遂げています。

近年秋田犬は、日本国内での飼育頭数は減少していますが、海外での飼育頭数は増加しています。

そして今や秋田犬の海外での犬籍登録数は、国内の犬籍登録数を超えています。

秋田犬は国内よりも海外で人気の犬種になっているのです。

海外で秋田犬が人気な理由は?

海外で人気な秋田犬ですが、海外の人たちは秋田犬のどのようなところに魅了されているのでしょうか?

海外で秋田犬が人気な理由を紹介します。

1.忠誠心の高さ
秋田犬の名が世界中に広まるきっかけになったのは、ハリウッド映画『HACHI 約束の犬』です。

日本映画『ハチ公物語』のリメイク版で、2009年に公開されました。

この映画の公開によって秋田犬という犬種、そしてこの犬種の飼い主への忠誠心の高さが世界中に知れ渡り、人気が高まったのです。

秋田犬は飼い主への忠誠心が高く、飼い主以外の人にはあまり懐かないことから、海外では『ワンオーナードッグ』と呼ばれています。

2.日本犬唯一の大型犬
日本では住宅事情などから小型犬が人気ですが、欧米では大型犬の人気が高いです。

欧米では大型でがっしりとしていて、犬らしいイメージのある犬種が好まれる傾向があるようです。

秋田犬は体高がオス67cm、メス61cm(それぞれ上下幅3cmまで)、体重がオス、メスともに34?50kgで、日本犬唯一の大型犬。

日本犬の中で最小サイズの柴犬と並ぶと、その体格差は歴然です。

秋田犬が大型犬であることも、海外で人気な理由のひとつでしょう。

3.素朴な顔立ちとバランスのよい体型
小さめの目と三角の立ち耳が特徴の秋田犬の顔立ちは素朴です。

素朴さの中にも品位や愛らしさが感じられ、海外の人たちに愛されています。

体型は骨格がっしりとしていてバランスがよく、きびきびと力強く歩きます。

秋田犬の体高と体長の比率は10:11で『日本犬の中で最も美しい体型』と言われています。

このバランスのよい美しい体型も秋田犬の魅力です。

4.自立心の強さ
秋田犬に限らず日本犬は、自立心が強いという特徴を持っています。飼い主に対してもベタベタと甘えるようなことはあまりなく、一定の距離を保っていることが多いです。

構ってほしくないときは、あからさまにそっけない態度を見せることもあります。

洋犬は飼い主にべったりと甘えるタイプが多いため、秋田犬の自立心の強さは海外の人たちには新鮮で魅力的に感じられるでしょう。

初心者には難しい?

海外で秋田犬が人気な理由を4つご紹介しました。

理由は何であれ、日本犬の秋田犬が海外で人気なのは日本人として誇らしく、うれしくもあります。

ここで秋田犬の魅力を認識し「秋田犬を飼いたい」と思う人もいるかもしれません。

しかし、秋田犬は飼いやすい犬種ではありません。

警戒心が強いために見知らぬ人や動物に攻撃的になってしまったり、頑固な面があってしつけが難しかったりするからです。

忠誠心が高いというイメージだけで飼うのは危険です。

秋田犬は、子犬のうちからしっかりと社会化やしつけを行わないと凶暴になってしまうことがあるため、特に初心者には向かない犬種と言われています。

秋田犬は忠誠心が高く魅力的ではありますが、安易に飼える犬種ではないということを心に留めておきましょう。



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