『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』はラストが印象的過ぎた…

『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』ラストの衝撃展開、「ずっと嫌だった」と脚本家がぶっちゃけ

ハリソン・フォード主演の大人気アドベンチャーシリーズ、『インディ・ジョーンズ』。

考古学ロマンを描く同シリーズは、第4作『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』(2008)で衝撃的な結末を迎えます。

少なからぬ批判も生んだこの展開、脚本家デヴィッド・コープも当時から納得していなかったそう。

※『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』のネタバレが含まれています。

結末に批判も

『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』は、副題にもある「クリスタル・スカル」がキーアイテムとなる物語。

7千年前から存在するオーパーツ的な秘宝で、これを黄金都市に戻したものには不思議な力が宿るという伝説がありました。

これを求める冒険と争奪戦の末、クリスタル・スカルの正体は異次元生命体だったと判明し、映画のラストには宇宙人や巨大UFOまで登場。

地球の歴史には古代から異次元生命体の存在があったという都市伝説的な展開を試みたものの、突然のSF的帰結に戸惑うファンも多かったのです。

興行収入こそシリーズ最高額を記録したものの、その年のラジー賞では『最低リメイク及び続編賞』の不名誉にも選ばれています。

スピルバーグとルーカスに直談判も

賛否両論の本作公開から14年。

脚本を務めたデヴィッド・コープは米Podcast番組に出演し、この展開は「ずっと嫌だった」と打ち明けました。

『ジュラシック・パーク』(1993)『ミッション:インポッシブル』(1996)や『スパイダーマン』(2002)などの成功で知られるデヴィッド・コープですが、実は本作ではジョージ・ルーカスら複数名が執筆した草稿をもとに脚本を任されています。

そのため宇宙人のような存在(ルーカスは、彼らは宇宙人ではなく超弦理論に基づく異次元生命体であると考えている)の登場は、コープ参加以前から決まっていたものだったのです。

コープは、スティーブン・スピルバーグとジョージ・ルーカスに直談判を試みたそう。

「変えてくれって頼み込んだんですよ。他にアイデアも持ってたから。でも彼らは変えようとしなかった」。

コープは「別に、僕のアイデアの方が優れていたと言いたいわけじゃないですよ」と続けながら、

「あの映画が受けた反発の中でも、デカい要素としては、『インディ・ジョーンズに宇宙人が出てくるって、どうなの?』ってやつじゃないですか」と分析しました。

新作に期待

『インディ・ジョーンズ』シリーズは、2023年夏に最新作が公開予定。

タイトルは未定で、現時点では1枚のティザー画像が公開されているのみ。

プロデューサーのフランク・マーシャルは「みなさんが『インディ・ジョーンズ』映画に求める全てがある」と予告。

『クリスタル・スカルの王国』でのSF展開はさておき、新作では昔懐かしいスリルと興奮、古代遺跡の冒険ロマンが戻ってきそうです。

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