一蘭が490円カップ麺を値下げしないように小売店に指示

「一蘭」の490円カップ麺、値下げしないよう小売店に圧力か…公取委が調査

人気ラーメンチェーンの「一蘭」(福岡市)が商品化したカップ麺などについて、小売店の販売価格を不当に拘束した疑いがあるとして、公正取引委員会が独占禁止法違反(不公正な取引方法)容疑で同社を調査していることが関係者の話でわかりました。

同社のカップ麺は、具材をあえて入れずに、税込み490円という強気の価格設定にしたことが注目を集めていました。

値下げをしないように圧力

関係者によると、同社はカップ麺を含む自社商品を販売する際、小売店に価格を維持するよう指示し、値下げをしないよう圧力をかけた疑いがあるそう。

同社によると、一蘭は1960年に福岡県内で豚骨ラーメン店として創業され、93年に株式会社となりました。

現在は国内外で87店舗を展開。

店舗での飲食に加え、家庭用ラーメンなど自社商品の開発も行っています。

600万食を売り上げ

2013年からは直営店や自社サイトのほか、全国各地のスーパーマーケットなどで販売を開始。

昨年2月に初めて発売したカップ麺「一蘭 とんこつ」は、「純粋にラーメンの味を楽しんでほしい」として具材を入れていない点や、高めの価格が話題を呼び、これまでに600万食を売り上げています。

公取委が任意で調査

公取委は昨年から任意で調査を実施。値下げを防いで商品のブランドイメージを維持しようとした疑いがあるとして、今後、小売店との具体的なやり取りなどを詰めていくとみられます。

独禁法は新聞や雑誌、音楽用CDなどの著作物を除き、メーカーが正当な理由なく、自社製品を指定した価格で販売させることを「再販売価格の拘束」として原則禁止しています。

一蘭の広報担当者は、公取委から調査を受けていることを認めた上で、「公取委の調査結果が出るまでは話せない」と答えました。

ネットの声

「価格維持の目的で小売店に値下げしないように圧力を掛けていたのはどうでも良いけど、売れないから小売店が値下げして販売したんでしょ。売れてれば、黙っても高くても客は買いに来る。一蘭側は、その過程を真摯に受け止めるべき。ブランドイメージを維持しながら、客がたくさん買うような商品を作れば良いだけ。出来なければ初めからカップ麺なんか作らずに、本業に集中していれば良い。」

「値下げ規制のせいで安値販売できずに売れなかったんですかね。近所のスーパーで、賞味期限間近で半額シール貼られて山積みになってました。半額ならと思い1個買ってみました。カップ麺としてはそこそこ美味しいですが、もっと安くて満足できる商品たくさんありますので、定価では絶対買わないと思いました。商売なので、ブランド維持のために値下げしない戦略もいいと思いますが、食べ物ですので賞味期限がある=仕入店舗が販売できるリミットがあります。その辺りの補償をどうしていたのかがとても気になりました。」

「一蘭さんの商品が人気なら値下げしないでも売れるはず。販売店は陳列しても売れなければ赤字ぎりぎりまで値下げして売ってしまいたい。商品を値下げするなと言うのなら委託販売にして販売店に負担のないようにしてもらいたい。商品を買い取ってもらって販売してもらうなら値下げしないでくれは筋が通らない。消費期限までに売れ残ったら一蘭さんが売れ残りの商品の仕入れ価格を販売店に支払うなどの契約をしない限り値下げはしないでくれは通用しない。販売店は慈善事業者ではない。」

 

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