「年金」と同じ問題が「自動車保険」でも起こっていた!
いま走り屋や若者が乗らない「普通のクルマ」の保険料が「高額」になっているワケ
ある日系メーカー系新車ディーラーの店頭でセールスマンと話をしていると、自動車保険(いわゆる任意保険)の話に…。
セールスマンによると、最近は意外なモデルの保険料が高くなっているとのこと。
高齢ドライバーの所有が目立ち、ペダルの踏み間違いが理由とされ、コンビニエンスストアなどの店舗に突っ込んだりする事故は、たびたびテレビニュースで取り上げられていますが、そのような高齢ドライバーの所有の多い、世間的には“おとなしい”とされるモデルのなかに保険料の高めなモデルが目立ってきているのです。
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保険を使った修理が多発している
事情通は「テレビニュースで取り上げられる事故はほんの“氷山の一角”ということです。単独だけではなく、相手のいる物損や人身事故も含めかなり頻繁に起きているようで、保険が使われるケースも当然多くなり、保険料が高まっているようです」とのこと。
高齢者だけではなく、多くのドライバーが毎日にように運転する軽自動車も保険料はけっしてお得ではないとのことですが、それだけ保険を使った修理などが多発しているようなのです。
現在の中高年者のが若いころでは、若者が峠を攻めるなどして走りを楽しむクーペなどのスポーツモデルほど事故発生が多く、保険料の高いクルマの代表格となっていたのですが、いまやスポーツクーペ自体が希少な存在になっていますし、所有年齢も高くなり、コレクターアイテムのように大切に乗っている人が多いため、目立って事故が多いというわけでもなくなってきているようです。
結局「自動車も昔は若者も買えるような値段だったのに」ってのは安全性とのトレードオフ(+任意保険料という万一のためのランニングコストとのトレードオフ)なのよねぇ(,,゚Д゚)
2020年の交通事故死者数はコロナとはいえ2839人。あたしの若い頃はこの10倍以上死んでいた(,,゚Д゚)— MATUKEN@隠居/Pf??2xVaxxed (@MATUKEN) December 14, 2021
そのほかにもセールスマンは興味深い話を…
エアロ系より標準のほうが保険料が高い車種も
「弊社で扱っている車種のなかに、押し出しの強い顔つきのエアロ系シリーズと標準シリーズのあるミニバンがあります。皆さんの一般的なイメージからすれば、エアロ系シリーズのほうが事故は多く保険料が高いような印象もあるでしょうが、じつは標準シリーズのほうが保険料は高めとなっています」。
個々人の契約条件などにより事情は異なりますが、標準車はレンタカーや社有車としての需要も多いし、やはり高齢ドライバーも比較的多くなるので、保険を使うケースが多くなり、それが保険料に影響を与えているようです。
ちなみに保険料算定の基準のひとつ“保険料率クラス”がどうなっているのかをランダムに車種を選んで調べると、意外な車種の保険料率クラスが高くなっています。
若者=事故、トラブルのイメージは分かります。任意保険料の年齢制限をみると若者の事故率は高いだろうと予想できます。
でもベテランを疲弊させていなければ、千葉の見通しがいい道で子供達が亡くなる事故は起きなかったかもしれません。— 毒含有政宗 (@poisoned_M770) November 28, 2021
高齢ドライバーの自己負担を若者が担う!?
任意保険の保険料は、若いひとほど事故発生リスクが高いとして高めに設定され、その負担の重さがかえって若者の“クルマ離れ”を助長しているとされています。
一方で、長い間任意保険に加入し、保険料割引率もマックスレベルまできていて保険料負担の軽い高齢者の起こす事故が多く保険料が高くなっているというならば、若者が高齢ドライバーの事故の分まで負担を担っている…そのような皮肉な話にも思えてくるのです。
免許制度では高齢ドライバー対策はあの手この手で進んでいますが、任意保険の世界もそろそろ高齢ドライバーを意識した制度の見直しを本格化させる時期にきているのではないでしょうか。
高齢者が加害者になる事故が急増したね
若者は無謀運転するから
任意保険料高いでしょ
だったら高齢者は操作誤りと咄嗟の運動神経は若者よりも多いと思うので高齢者が運転する場合も任意保険を同じように高くした方がいいと思う
あくまでも、個人的な意見ですが— Miyuki (@pecoham) November 17, 2021
ネットの声
「>長い間任意保険に加入し、保険料割引率もマックスレベルまできていて保険料負担の軽い高齢者の起こす事故が多く保険料が高くなっているというならば、若者が高齢ドライバーの事故の分まで負担を担っている、そんな皮肉な話にも思えてくる。
私は現在65歳で高齢者の仲間入りですが…35年間任意保険に加入しています。
保険を使ったのは5年前の貰い事故一度だけ。
駐車場の車路で駐車空き待ちの停車中に、後ろを見ないでバックで出てきた車に真横からぶつけられました。
警察の現場検証では10:0の調書なのに損保会社は駐車場の事故は社内規定で7:3の一点張り。
相手側も同じ東○海上日動で色々交渉しましたが、社内規定の一点張り。
結局、任意保険と車両保険で全て処理させて一銭も払わずに終わりましたが、無事故割引の等級が下がるのは頭にきたので、期間満了後にネット損保に変えました。過失ゼロなのに保険を使う場合もあります。」
「車の性能が向上しているのに対し、車検制度が全く変わらないことに不満がある。昔の10年車と今の10年では全く違うと思う。免許も更新年が5年まで延びたのに、どうして車検は見直さないのか。自動車産業を保護しないと、日本の基幹産業ということなのかな。それにしても維持費が高くて、結局、車離れという事態を招いているのだと思う。」
「軽免許から始まり、54年になりますが、追突されたのが一回あるだけ、自己責任の事故はなしなので、割引率はマックスです。つまり、一回も保険は使っていない。それだけ保険会社に利益をもたらしたのだから、割り引きは当然です。もし、事故で保険を使えば、次の年から保険料は上がるので、高齢者の分を若者が負担しているという考えは間違いです。」