免許証紛失で大惨事に…重大犯罪に巻き込まれることも

必ず覚えておこう!

免許証紛失で重大犯罪に巻き込まれる可能性!

その内容と対策について

過半数以上が本人確認書類として利用する運転免許証

自動車や二輪車、原動機付自転車の運転が許可されていることを示す公文書である免許証。

単に自動車や二輪車などを運転する資格がある事を証明するだけでなく、サービスや商品を購入する際の本人確認書類としても、免許証を使う方は非常に多いのではないでしょうか。

とある調査によると、本人確認書類の提出を求められた場合に約60%が運転免許証を提示する、といったデータもあるようです。

ただし便利と危険は表裏一体と言われるように、広く利用されている運転免許証だからこそ、悪用されるケースも。

今回は、運転免許証を紛失した際に巻き込まれる可能性がある犯罪と、その対策方法についてお伝えします。

免許証紛失で巻き込まれる可能性がある犯罪とは?

免許証を財布にしまっている方は多いのではないでしょうか?

財布を落とした(なくした)、といった場合はクレジットカードや現金だけではなく、運転免許証も紛失する事になります。

財布などを落とした場合、クレジットカードの利用停止などに意識が向かいがちですが、運転免許証も手続きを行わないと危険な場合も。

まずは運転免許証を紛失した場合にどんな犯罪に利用されてしまうのかを紹介します。

クレジットカードの発行に利用される
本人確認書類として広く利用されている背景が逆にあだとなり、クレジットカードの発行に利用されるケースがあるそうです。

通常、クレジットカードの利用については様々な審査などが必要ですが、審査が厳しくないとされる「即日発行可能なクレジットカード」などに紛失した運転免許証が利用される事が。

知らない所で自分の名義のクレジットカードが利用されてしまうというのは非常に恐ろしいと言えるでしょう。

受け子用の銀行口座として利用される
昨今被害が多発している振り込め詐欺において、被害者から振り込みが行われる(受け子用の)銀行口座を開設するために、紛失した運転免許証が利用されるケースも。

運転免許証については顔写真があるので一定の利用は防止できるようですが、「高度な技術によって顔写真部分が別のものに置き換われる」「顔写真に似た人物で契約する」といった手口によって悪用される場合もあるそうです。

振り込め詐欺に利用された口座は、事実が発覚した後に銀行側から凍結される事があるので、知らない間に口座を作られたとはいえ、その後の口座作成などに影響が残る可能性も。

免許証をなくした時にすべき行動とは

免許証をなくした・紛失際は、まず最初に最寄りの交番(警察署)にて遺失物届を提出しましょう。

理由は、仮に他人に悪用されたとしても持ち主が遺失物届した後である事を証明するため。

遺失物届は電子申請する事も出来ますが、免許証の紛失は一刻を争う事態。

電子申請の場合、官庁の執務時間中(平日の午前8時30分から午後5時15分)以外は、受け付けされない事も考えると、最寄りの交番(警察署)にて届出をした方が確実と言えるでしょう。

次に、自分の免許証が不正利用されないよう、割賦販売や消費者ローン等のクレジット事業における個人信用情報機関に免許証の紛失した事実を伝えます。

個人信用情報機関は、主にクレジットカード会社などから対象者の過去の支払い状況や滞納有無といった信用情報の照会を受ける機関です。

その際、この個人信用情報機関に免許証を含む証明書の紛失した事実を申告すると、各クレジットカード会社から照会があった場合に注意喚起として情報を提供してもらう事が可能です。

注意したいのは、補償はされずあくまでも情報の共有をしてもらうという点ですが、カード会社が不信に思い照会する場合などに役立つので、本人申告といった形で登録するのがいいでしょう。

財布を落とした(なくした)場合は、ついついクレジットカードなどの利用停止に気を取られがちですが、昨今の巧妙化する犯罪に免許証が悪用されるケースも存在します。

今回ご紹介した内容は、あくまでも皆さんの知識の1つとして、万が一の際に素早い初動となれば犯罪に巻き込まれる事を防ぐ事が出来るのではないでしょうか。



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