【ホンダ・NC700S】正統派ネイキッドスタイルとして2012年4月登場

700ccの排気量から「ニューミッドコンセプト」に基づくシリーズの1台でした。

同時期にマルチパーパスタイプのNC700Xが発売されています。

さらにスクータータイプのNC700D・インテグラも発売されました。

見た目は違うスタイルですが、エンジン、フレーム、足回りを共有することで価格を抑える狙いもありました。

まあ、価格を抑える努力が見えたのはこの時期までで、それ以降はバイクの価格がどんどん上がっていきましたけどね。

どんなバイク?

カタログ値ではあるのですが、700ccの大型バイクとしてはリッター41kmという高燃費を実現しています。

オーナーの声を聞いてみても、カタログ値まではいかないまでも街乗りでも30kmの好燃費ということで、これだけでも乗る価値のあるバイクでした。

変わったところでは、タンク位置がまるごとラゲッジスペースになっていたこと。

これは、ツーリングに好都合でした。

※本当のタンクはシート下です。

広いラゲッジスペースを確保したことで、見た目がかなり大柄に見えます。

700ccとはいえ大型バイクですから、見た目の迫力を増幅するものがありました。

この頃から、ホンダの姿勢としてABS仕様もどんどんラインナップに加わってきましたね。

5、6万円程度値段が張りますがABS仕様のほうが安全面でもおすすめです。

特徴的なことの一番はやはり2気筒エンジンでしょう。

大型バイクであれば、4気筒といきたいところですが、大型でも700ccのミドルタイプとなれば逆に2気筒エンジンの十分なトルクが活きやすいメリットがあります。

そのため、見た目大柄なバイクですがキビキビと小回りの効いた動きが可能となっています。

低速重視のためか、6,000回転がレッドゾーンとなり早々と回転リミッターが効くのですが、日本の道路であれば必要十分というか十分すぎるでしょう。

このことから、どこからどうみても日本的なバイクであり、のんびり走るのが似合うバイクです。

スロットルの開け始めのパワー特性が柔らかく、それが乗りやすさにつながっています。

そのため、バイク初心者にも安心して勧めることができます。

街乗りではキビキビはしり、ツーリングにも向いているのでネイキッドながらオールラウンドに活躍してくれるでしょう。

のんびりしたバイクと言ってしまったのですが、スロットルを開ければそれに反応してしっかり加速してくれます。

スポーツ走行にも順応してくれるバイクなので、ときたま峠を攻めるのもいいと思います。

峠を攻めるということで付け加えると、ハンドリングのクセがなくあくまでも素直に反応してくれます。

不安定なそぶりがまったくありません。

ライダーの目線に合わせて思ったように曲がれる優れたバイクです。

よく、バイクは傾けて曲がるとか目線に合わせて曲がると言われていますが、『舵角で曲がる』のが正しいです。

体を傾けると曲がる感覚がついていますが、タイヤはしっかり曲がる方向を向いていますから、ハンドルをしっかり切っているということですね。

インプレッションで述べたほうがいいのですが、サスペンションがゆるめです。

これは、5年の発売期間を通して変わりませんでした。

そのため、サスペンションに頼ることができないのでギンギンに攻めるといった乗り方には向いていません。

もっとも、そういった方向性だったら違うバイクを選べば済む問題です。

NC700Sのインプレッション

当時、NC700Sに試乗しました。

大きなタンクが目に付いたのですが、フェイクでガソリンタンクがシート下ということで、そういったバイクもあるんだなと感心したのが第一印象でした。

疑似タンクがラゲッジスペースになっているのでツーリング向けのバイクでしたね。

数十分程度の試乗でした。

それでも、十分すぎるくらいの乗れたのでバイクショップには感謝なのですが、とにかく乗りやすいバイクでした。

そのときは街乗りがメインで、NC700Sのオーナーにも話を聞くことができたのですが、乗りやすいバイクであるのは間違いなく、ただ高速は風をもろに受けるからつらいと言ってました。

まあ、それはネイキッドバイクの宿命みたいなものですね。

確かオプションでシールドがついてなかったか、記憶にありませんが…。

それと、大柄なバイクといった印象です。

大型バイクなので当然なのですが、それでいてヒラヒラ曲がってくれる素直なバイクでした。

なので、安定感のある操舵性と快適な乗り味が魅力のバイクといっていいでしょう。

カタログには快適なクルージングを実現と書いてありましたが、風対策はしっかりしたほうがいいでしょう。

見た目というかスタイルは好き嫌いが分かれると思います。

当時は丸っこい感じが斬新に感じました。

それでも、当時よりも現在のほうが受け入れられやすいのではという感じですね。

快適装備はもちろん豊富なオプションが用意されて、スクーターを含めた3タイプのバリエーションなど、ホンダの力の入れようが伝わってくるバイクでした。

水冷・4ストローク・OHC・4バルブ・直列2気筒700ccエンジンを新開発したのですから、ホンダの熱気が伝わってきます。

NC700Sはわずか2年の短命となりました。

といっても、2014年のモデルチェンジで排気量が750ccになり、NC750Sとなったのです。

車格はほぼ一緒で、排気量とパワーがアップされています。

他はそれといった変更点がありませんでした。

欧米仕様に合わせた変更ということだったのでしょう。

ただし、NCシリーズ自体がそれほど売れなかったようです。

というのも750ccになっても2016年には生産終了。

トータルで4年という短命となりました。

NC700Sのスペック

■NC700S〈NC700S ABS〉主要諸元■
●全長×全幅×全高:2,195×760×1,130mm、ホイールベース1,525mm、最低地上高:140mm、シート高:790mm、車両重量:211〈215〉kg、燃料タンク容量:14L
●水冷4ストローク直列2気筒SOHC4バルブ、排気量:669cc、ボア×ストローク:73.0×80.0mm、圧縮比:10.7:1、燃料供給装置:PGM-FI、点火方式:フルトランジスタ式バッテリー点火、始動方式:セル、潤滑方式:圧送飛沫併用式、最高出力:37kW(50PS)/6,250rpm、最大トルク:61N・m(6.2kgf・m)/4,750rpm
●常時噛合式6段リターン、1速:2.812、2速:1.894、3速:1.454、4速:1.200、5速:1.033、6速0.837、一次減速比:1.731、二次減速比:2.687
●フレーム形式:ダイヤモンド、サスペンション前:φ41mmテレスコピック、クッションストローク120mm、後:スイングアーム、プロリンク、キャスター/トレール:27°00′/110mm、ブレーキ:前φ320mシングルディスク、後φ240mmシングルディスク、タイヤ:前120/70ZR17M/C 58W、後160/60ZR17M/C 69W
●価格:598,500円〈647,850円〉

みんなのインプレッション

「メインの750fourをツーリングに使いたくないのと通勤の足の為に購入しました。ツーリング良し、燃費良し、性能良しの3点拍子です。とにかく、旋回性能、低速での加速、100キロ巡航で3千回転。良い感じです。自分のライディングスキルが上がったと勘違いしてしまう程運転しやすいです。NC自体不人気なわりに現行車がある為、カスタムパーツ自体が安く手に入る所。」

「レギュラー仕様で燃費が良い!
街乗りでもリッター30キロぐらい走ります。高速はもっと伸びるかな。飛ばさなければですが。
従来のバイクのタンクの位置にある収納も良いですね!
フルフェイスでも、モノによっては入ります。ツーリングでお土産を買っても、そんなに大きい箱型のものでなければ十分収納できます。
エンジンの真上にあるので熱が上がってこないか心配でしたが、問題なしですね。
走りの面でも、669ccもあるので街乗り・ツーリングでは不満はありません。高速道路の追い越し車線をリードするぐらいはなんてことありません。(風圧さえ耐えられればw)」

「仕事上や、ツーリング時には収納BOXが大変重宝です。バイクを離れる時は、荷物を出し、そこへヘルメットが収納できるのですから。
また、燃費が良い。FITのエンジンを半分にしたと言われているだけあって、リッター25キロは満足できるバイクです。」

「・大型なのに中型クラスの軽さで取り回しが楽。
・大型なのに、燃費が抜群に良い。
・高速でも遜色ない馬力とスピード感。
・街乗りでも丁度良い乗り心地感。
・マフラーを替えたので、存在感を発揮するエンジンの重低音。
・メットインに荷物を充分に積める。
・トリプルのバニアケースとトップケースが装着出来る。」

「とにかく燃費がいいです。燃費がいいのでどうすればもっと燃費が伸びるか考えながら運転するようになるので、必然的に安全運転になります。メットインは無くても良いが、あるとやはり便利です。リアシートがキー一本でパカッと開くのは簡単でいいです。どのバイクにもこれは取り入れて欲しいです。」

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