アフターコロナ 見えてきた7つのメガトレンド (日経BPムック) 2020/6/2

猛威をふるった新型コロナ…。

はっきりしているのは、人類が打ち勝つことができるウイルスであるということ。

さらにはっきりしていることは『ビフォーコロナの状態には戻らない』ということ。

そのことをはっきりと知らしめているのが本書です。

いつの日にかやってくるアフターコロナについて考えなくてはいけません。

コロナショックが収束するとして、世界が元通りになるのかということに本書ははっきりと『否』といっています。

中国や韓国のように国が個人を管理するのが正解か、自由奔放に個人にまかせるのが正解か…。

今回のことで答えがはっきりと出たようにも見えます。

日本の歩むべき姿を時代のキーパーソン達が指し示す近未来。

多くの人が時代の転換期を目の当たりにすることに…。


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「本書の発売が告知されたとき、すぐに予約を入れたがその判断は間違っていなかった。
前半の「コロナ禍の進行記録」や「崩れた既存秩序」の章はデータとしても有益だし、後半の「30人の識者のインタビュー」では各界のリーダーの分析と考察が色んなヒントを与えてくれる。そこから編集者たちは「分散型都市」、「職住融合」、「ニューリアリティ」、「フルーガルイノベーション」など7つのニュートレンドを導き出す。
コロナ下でのStay homeの期間に、私たちはそれぞれ自分の生活や仕事を振り返り、何が大事かに思いを馳せた。都市化やデジタル化やサスティナビリティなどの世間で不可逆的と思われていたメガトレンドも、ただ受け入れるのではなく、自分を軸に考えることで、そこで別の選択や可能性があるのではないかと思うようになったはずだ。オンラインやVRもいいけどやはりリアルが一番と思っていたところに、Zoomなどが「ニューリアル」な新たなコミュニケーションの間合いを作りだすと知った。そうした発見をもとに、生活や都市や公共空間や地域社会を違った方向にデザインしていく可能性に目覚め、新鮮な意欲と構想を植え付けてくれた。

全体に目を通して、改めて巻頭の4ページ「Stay homeから始まったルネサンス」に戻ると、ペスト禍で集まった10人の夜話「デカメロン」を引きながら、ポストコロナでも「人間中心」の考えと「制約が生み出した価値」への気づきによって、いかなる新常態(ニューノーマル)の様相が立ち現れるかを、実に鮮やかな手際でまとめている。しばらく傍において、ときどき手に取ることになりそうだ。」

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