文豪お墓まいり記 山崎ナオコーラ (著) 文藝春秋 (2021/9/1) 781円

終戦前夜の岡山で谷崎潤一郎は牛肉を手に入れ、敬愛する永井荷風を精一杯にもてなした。

森鴎外に憧れていた太宰治の墓は、鴎外の斜め向かいに建てられた。

生涯独身だった深沢七郎は、自分の葬式用に、自らお経をテープに吹き込んだ。

中島敦に太宰治、澁澤龍彦、幸田文、夏目漱石、そして深沢七郎まで。

現代の人気が、26人の昔の作家に会いに行く。

親しい人と一緒に、時には一人で。

電車に乗り、最寄り駅で降りて花を買い、ついでに食事処でお腹を満たし、

そしてお墓の前へ。墓の中の人と存分に語り合えば、自分の生き方も見えてくる――

楽しく豊かな墓参り案内&文豪人生ガイド!

(文庫あとがき「世界の文豪お墓まいり記」収録)

「エッセイとして、小説家としての姿勢や作家感などが感じられ大変面白く読了いたしました。墓参りという旅行記を読んでいるようでした。」

「あらゆる文豪のお墓参りをしつつ、その文豪のちょっと蘊蓄紀行もの。作者が各文豪へ愛情と尊敬の念を持って、お参りしてるお姿にホッコリさせられます。お参り散策途中で、美味しいモノを食べながら。作者のご主人だったり、作家仲間だったり、お母様だったり。自分もお墓参りに行きたくなるように、各寺院の細かい地図付です。」

「文豪たちの人生を考えさせられ、本の紹介もしてくれています。ほとんどみんなが早くに亡くなってます。食糧や医学進歩事情もあると思いますが、ストレスやお酒でしょうね。お墓参りできる人は余裕のある人です。僕なんか先祖や親の墓には行きませんよ、心や脳みその中にあるから。」


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