星野一彦の最後の願いは、何者かに〈あのバス〉で連れていかれる前に、五人の恋人たちに別れを告げること。
そんな彼の見張り役は「常識」「愛想」「悩み」「色気「上品」──これらの単語を黒く塗り潰したマイ辞書を持つ粗暴な大女、繭美。
ふたりのなんとも不思議な数週間を描く、おかしみに彩られた「グッド・バイ」ストーリー 。
散歩がてらサイン本探しの旅に出たと思ったら一軒目の書店で終了してしまった。
伊坂さんいつもありがとうございます!仙台の各書店で伊坂幸太郎『バイバイ、ブラックバード(新装版)』のサイン本入荷してるかもなので、気になる方は探してみてください😊
pic.twitter.com/fl5IxrwtU5— すぐ@読書 (@me_reading) February 16, 2021
「5股をかけている主人公は、巨体な《繭子》と共に、それぞれの女性との関係を精算に訪れるんだけど。解説を読むまで《繭子》の正体が何者か、気がつかなかった。それでも、平易な文の中に、《主人公がみっともなくも繭子に抗えない様子》は輪郭として浮き出てきて、最後まで一気に読めた。主人公に思わず同情するか、繭子の正論に共感するか、《観》が問われる現代らしいコミカル。ノベライズをありがたく思う。」
「最後は、想定外の結末でした。この終わり方、ずるいなあ。途中、様々な伏線が張り巡らされ、予想だにしない展開で回収されます。最後のエピソード、続いてほしかったなぁ。あっという間に読み終えました!」
「天然たらしの主人公が何人かの恋人に別れを告げていく。主人公の天然っぷりが突き抜けていて面白い。別れの描写も哀しさがなくとても幸福な気持ちにさせてくれる。」