バイバイ、ブラックバード 伊坂幸太郎(著) 双葉社; 新装版 (2021/2/10)

星野一彦の最後の願いは、何者かに〈あのバス〉で連れていかれる前に、五人の恋人たちに別れを告げること。

そんな彼の見張り役は「常識」「愛想」「悩み」「色気「上品」──これらの単語を黒く塗り潰したマイ辞書を持つ粗暴な大女、繭美。

ふたりのなんとも不思議な数週間を描く、おかしみに彩られた「グッド・バイ」ストーリー 。

「5股をかけている主人公は、巨体な《繭子》と共に、それぞれの女性との関係を精算に訪れるんだけど。解説を読むまで《繭子》の正体が何者か、気がつかなかった。それでも、平易な文の中に、《主人公がみっともなくも繭子に抗えない様子》は輪郭として浮き出てきて、最後まで一気に読めた。主人公に思わず同情するか、繭子の正論に共感するか、《観》が問われる現代らしいコミカル。ノベライズをありがたく思う。」

「最後は、想定外の結末でした。この終わり方、ずるいなあ。途中、様々な伏線が張り巡らされ、予想だにしない展開で回収されます。最後のエピソード、続いてほしかったなぁ。あっという間に読み終えました!」

「天然たらしの主人公が何人かの恋人に別れを告げていく。主人公の天然っぷりが突き抜けていて面白い。別れの描写も哀しさがなくとても幸福な気持ちにさせてくれる。」


(↑クリックするとAmazonのサイトへジャンプします)

 

おすすめの記事