感染症とは僕らのさまざまな関係を侵す病だ。
この災いに立ち向かうために、僕らは何をするべきだったのだろう。
何をしてはいけなかったのだろう。
そしてこれから、何をしたらよいのだろう。
コロナの時代を生きる人々へイタリアを代表する小説家が贈る、痛切で、誠実なエッセイ集。
2020年2月から3月のイタリア、ローマ。
200万部のベストセラーと物理学博士号をもつ小説家、パオロ・ジョルダーノにもたらされた空白は、1冊の傑作を生みだしました。
生まれもった科学的な姿勢と、全世界的な抑圧の中の静かな情熱が綾をなす、私たちがこれから生きなくてはならない、コロナウイルス時代の文学。
宝石のようなエッセイ
「Cov-2ウイルスのパンデミックは「戦争」ではなく、人類が初めて経験する「世界規模の人災」なのかもしれません。あっというまに読めてしまう文量ですが、シンプルで美しく余韻の残る素敵なエッセイです。
読後は心が非常に穏やかになり、どこか超然とした気持ちにすらなりました。
今起きていることをしっかりと見つめて、自分の頭で考えよう、と感じさせられます。」