テレビでもおなじみの経済評論家、加谷珪一さんの最新作。
タイトルは「脱日本入門」ですが、海外移住だけの本ではありません。
日本にいても、海外の株を買えば、それは立派な脱日本。
成長が止まった日本にこだわっていては、我々の資産の成長も止まったままです。
投資やサイドビジネスなど、個人の経済活動の目を海外に向けただけで、状況は180度変わります。
今のお給料のうち決まった割合を投資に回すと決める。
投資額が足りなければ、サイドビジネスを考える。まずはそこから始まります。
次に投資先。加谷さんはここで「脱日本」を指南します。
結局、株式はその国のGDPの成長分だけ上昇するという事実に目を付け、世界で成長が著しい地域を探します。
そして、肝心なのは、「その国でいちばん有名な会社の株を買う」こと。
そして、5年間の営業利益が黒字ならば、ネット証券を通じて購入する。このように、手取り足取り、じつに詳しく、海外投資を指南してくれます。
心強いのは、ここに書いてある手法は実際に加谷さんが実行して、そして数億円の資産を築いたということです。
資産家の子弟でもない普通のサラリーマンだった加谷さんが、今、億万長者になった、その手の内を披露してくれるのです。
世間の投資本にありがちな、リスクを無視した一攫千金を薦めるところは微塵もありません。
じつに手堅い手法ながら、必ず儲かるやり方なのです。
「失われた30年」を漂流する日本をあきらめて、海外に目を向けるだけで、私たちの老後は希望のあるものに変わります。
ここでは「投資」「副業」「本業」「場所」の4つの「脱日本」について説明します。
最後の「場所」は海外移住ですが、それ以外の3つは日本にいながらにして実現可能です。
とにかく、明日からでも始められる投資のバイブルです。
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