「僕の大好きなジャズ・レコード188 枚のことを書きました」
チャーリー・パーカー、カウント・ベイシー、ビリー・ホリデイ、スタン・ゲッツ……ジャズの黄金時代に数多くのジャケット・デザインを?がけた伝説的アーティスト、デヴィッド・ストーン・マーティン。
彼がデザインしたレコードを敬愛し蒐集してきた村上さんが、所有する盤すべてをオールカラーで紹介。
手にとって?ているだけで素敵な?楽が聞こえてくる、極上のジャズ・エッセイ。
「デヴィッド・ストーン・マーティン(DSM)のデザインしたレコード・ジャケットを手にとって眺めているだけで、なんだか人生で少しばかり得をしたような気がしてくるのだ。(…)本書はあくまで、DSMのデザインしたジャケットをひとつの柱として、僕がジャズへの想いを自由に語る本、という風に考えていただけると嬉しい」(まえがきより)
明日発売の村上春樹さんの新作エッセイ『デヴィッド・ストーン・マーティンの素晴らしい世界』(文藝春秋刊)、縁あってひと足先に読ませて頂きました。いや、これはすごい。ハルキさんの飾らなさがすごい。普通コレクターがこの手の本を出すとなったら「本に載せるためにコレクションを補強する」って pic.twitter.com/uDLpl4Y4ta
— rompercicci (@rompercicci) February 21, 2024
「とても素敵なデザインのレコードたちです。眺めているだけで部屋に飾りたくなりました。音楽はジャンルに囚われず何でも雑多に聴く方なのですが、レコードは70年代の洋楽(ビートルズとかストーンズとか)を中心に何枚か持っています。後はクラシックのレコードを数枚持っている程度です。それでも村上春樹さんの愛のある記述で楽しく読むことができました。私が持っていたのは紙ジャケCDですが、チャーリー・パーカーの「ウィズ・ストリングス」とビリー・ホリデイの「At Jazz at the Philharmonic」(こっちはレコード)の二つでした。知っているミュージシャンは6人で、後は初めて聞く名前ばかりでした。村上さんは「At Jazz at……」の中にクロクマを見たようですが、あれが熊だとしたらDSMさんはデッサン力がなさ過ぎです。僕は、女性が裸でいる状況から脱ぎ捨てたバスローブかガウン、あるいはドレスのようなモノだと思いましたよ。
次はDSMにこだわらずに「古く素敵なクラシック・レコードたち」のように村上さんのお持ちになっているJAZZのレコードから「古くて素敵なJAZZレコードたち」を紹介していただけるとうれしいなぁ。これを村上さんが読んでいるとは思われませんが、本書が良かっただけになんか期待してしまいます。」
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